ガートナー ジャパンのリサーチ部門は5月17日、世界21カ国の企業のIT投資に関して調査・分析し、7つの共通指標による「国別IT投資マインド・ランキング」として発表した。
総合ランキング1位は、7つの指標中3つでトップを獲得したインド。2位のシンガポール以下、上位はオーストラリアや中国といったアジア・太平洋勢が占め、IT投資に対して積極的な姿勢を示している傾向が見られた。
一方、ITインフラ整備が比較的進んでいる先進国群 (G7諸国) は下位を占めた。中でも日本は7つの指標中4つで最下位で、総合でも最下位となった。IT投資マインドも低く、ガートナーでは、「5年先に果たして日本がIT先進国でいられるかどうか、大きな疑問」としている。
今回調査に使った7つの指標は、「2007年度のIT投資増加率(増加率)」「IT予算の対年商比率(規模)」「CIO設置比率(ITガバナンス)」「経営陣がITの重要性を十分理解している比率(ITとビジネスの連携)」「攻めのIT投資(売上拡大への寄与)」「守りのIT投資(利益拡大への寄与)」「新規技術への投資の積極性(チャレンジ精神)」。
ガートナーでは、今回のランキングから新興国群がITを積極的に駆使して先進国群を猛烈な勢いで追いかける図式を見ることができるとしている。
先進国群では、米国の新技術への投資意欲は高く、世界のITリーダーとして牽引役を果たしている。また、3位に官民を挙げてIT普及に努めており、ブロードバンド、携帯電話などの普及で欧州でもトップクラスのスペインを含む地域が入った。
1 | インド | 100 |
---|---|---|
2 | シンガポール | 92 |
3 | スペイン、ポルトガル | 74 |
4 | マレーシア | 71 |
5 | オーストラリア | 69 |
6 | 中国 | 67 |
7 | フランス | 64 |
8 | 韓国 | 60 |
8 | 米国 | 60 |
10 | デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー | 59 |
11 | ドイツ | 51 |
12 | 英国 | 49 |
13 | カナダ | 47 |
14 | オランダ、ベルギー | 45 |
15 | イタリア | 43 |
16 | 日本 | 13 |
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