今回のテーマは「自動車のメンテナンスに関する調査」。
自動車の安全技術が日々進化している中、ドライバーも車両や安全に対して意識を高く持つことが求められる。その中でも敬遠されがちな車両メンテナンスに対する意識を調査した。
今回の調査は7月20日〜7月22日で行い、全国の自動車を保有する1,096人の男女(20歳代19.9%、30歳代19.9%、40歳代19.9%、50歳代20.2%、60歳代以上20.1%)から回答を得た。
ドライバーとして必然的に行う必要のある給油について、記録をどのように把握しているか尋ねると、47.1%が「給油したあとのレシートを保管する」と回答した。「頭の中で把握する」「クレジットカードの明細書を見る」という回答を合わせると、何らかの方法で給油情報を気にしている人は8割以上にのぼり、意識の高さがうかがえる。
しかし、自動車のメンテナンス全般にどの程度気を配っているのか尋ねたところ、「自分で点検できるものはすべて自分で点検している」と回答した人は11.0%にとどまり、最も多かったのは「車検のときくらいしか点検していない」36.4%だった。性別で見てみると、女性の半分近くが車検時以外にはメンテナンスをしていない。男性の7割以上が車検以外の何らかの形で点検をしているのと比べると、女性の苦手意識が垣間見える。
車検のとき以外にメンテナンスをしない理由としては、全体で「面倒」という回答が最も多い。その他「メンテナンスのタイミングがわからない」、理由が「特にない」という回答も目立ち、煩雑さや情報の少なさによる意識の低さが明らかになった。
以上のことから、気にはしているものの、なかなか積極的にメンテナンスを行うまでに至らない要因は、個々のメンテナンス情報の自己管理が難しいためと推測できる。そこでWeb上で走行距離などを入れると消耗品(オイル、タイヤ等)のメンテナンス時期などを予測しメールにて通知してくれるサービスについて聞いてみたところ、2人に1人が利用してみたいと回答した。
今後何らかの形でメンテナンス時期などを一元管理したいと回答した人は8割近くにのぼる。管理・確認方法は、「自分でWeb入力し、必要に応じて情報をメールなどで教えてほしい」という回答が26.5%と最も多く、次に「自分でWeb入力し、自分で自発的に情報を閲覧したい」20.4%という回答が続く。
年齢別に見ると、Web入力後メールで情報を教えてほしいと回答する割合は30歳代・40歳代が高く、働き盛りで時間のないビジネスパーソンにとって、手軽に情報を管理できるサービスが望まれていることが見て取れる。
現在、車検時以外にも自動車の点検を行っている人が気を配っていることは、「エンジンオイルの点検・交換」89.1%が最も多く、次に「タイヤの点検・交換」75.5%、「ワイパーの点検・交換」60.0%と続く。一方、クラッチやパワステフルードなどはほとんど点検されていないが、今後一元管理したい情報としては「クラッチの交換時期」17.7%、「パワステフルードの交換時期」21.6%など必ずしも軽視されていない。
このことから、情報を一元管理することにより、自動車のメンテナンス全般への意識が高まることが読み取れる。また、メンテナンス時期などが一元管理できた場合、積極的にメンテナンスをすると思うかとの問いにも「積極的にメンテナンスするようになると思う」と答えた人が14.4%、「メンテナンス項目によってはするようになると思う」と答えた人が68.1%と高い割合を占めた。
以上のことから、ドライバーの自動車へのメンテナンス意識を高めるためには、Webでのメンテナンス情報一元管理サービスの充実と認知度の向上が鍵となりそうだ。
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