携帯電話からのキャンペーン応募、PCの3分の1--操作性の改善が普及のカギ

文:Work-Life調査団 構成:ソフィア2007年12月25日 08時00分

 今回のテーマは「飲料のキャンペーン情報に関する調査」。

 飲料の購入実態や、飲料メーカー各社で行われているキャンペーン参加の経験・意向について調査した。

 今回の調査は12月7日〜12月10日で行い、全国の20歳以上の男女1,047人(男50.8%、女49.2%)から回答を得た。

 「日頃購入する飲料類について」聞いたところ、男女ともに「お茶飲料」が7割以上と最も多く、次いで男性は「ビール」59.6%「コーヒー飲料」57.9%、女性は「果実飲料・野菜ジュース」55.0%「ビール」48.0%が続いた。飲料別に「キャンペーン情報をどこで取得するか」を聞いたところ、ワイン以外の飲料は「テレビ」が最も多かった。また、各飲料共通して「店頭に貼ってあるPOPや広告を見て」を選んだ人が男性に比べ女性は多い結果となった

説明 キャンペーンの情報源(例:お茶飲料)(n=798)

 飲料メーカーなどが行うキャンペーンの参加経験者に応募手段を聞いたところ、「ハガキ・応募用紙」や「インターネット(PC)」は全体で9割近くおり、また各年代で大きな差は見られなかった。しかし、「インターネット(携帯電話)」については、年代による差が見られ、20代では約5割いたものの、年齢が高まるにつれ参加経験者は少なくなり、50代、60代は約1割にとどまった。

説明 キャンペーン参加経験(n=285)

 「インターネット(PC)からキャンペーンに参加するメリット」について聞いたところ、「切手代がかからない」との理由が86.4%と最も多く、次いで「郵便ポストへ投函する手間がない」82.2%、「個人情報の登録が簡単」という結果になった。「インターネット(携帯電話)」については、1位・2位はパソコンと同じだが、3位には「QRコードを利用できる」51.7%という携帯電話ならではのメリットがあがった。なお、「個人情報の登録が簡単」は33.6%と低い結果になった。

 一方、パソコンや携帯電話など、インターネットを利用するキャンペーンに参加しない人にその理由を聞いたところ「特に理由はない」が47.0%と最も多かったものの、「個人情報の登録が面倒だから」26.8%、「キャンペーンの内容が魅力的ではないから」22.0%といった理由があげられた。前述の結果からも、携帯電話を使ってのキャンペーンはまず「簡単に参加できること」が普及拡大のカギになることが示唆される。

説明 キャンペーンに参加するメリット(PC・携帯電話)

 最後にさまざまなプレゼント項目を提示して応募意欲について「応募する」「応募しない」の2択で選んでもらった。「旅行券10万円分/100名」については、年代が上がるにつれ「応募しようと思う」と選んだ人が増加傾向にあった。また、「好きな音楽(1曲)ダウンロード/3000名」については、年代が下がるにつれ増加傾向があった。

 内閣府の消費動向調査でも国民の88%(2007年3月)が持つと言われている携帯電話は、パソコンの応募メリット上位に挙げられた「個人情報の登録が簡単」の部分をどう克服するか。携帯電話機の進化も著しい今、携帯電話本体の操作性と、キャンペーン応募画面の改善が、今後の携帯電話を利用したキャンペーン普及の重要なカギになるかもしれない。

 gooリサーチでは、「IT」「自動車」「家電」「住宅」「旅行」など、さまざまな業界に関する消費者動向について自主調査を行なっております。

 インターネットリサーチのノウハウを活かした500件以上の調査データを無料で提供しておりますので、市場のトレンド把握やマーケティングの基礎データとしてお役立てください。

 その他のインターネット調査をご検討の方はお気軽にお問合わせください。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]