今回のテーマは「社内研修に関するアンケート」。
企業内教育の柱といえる「社内研修」。実際に研修を受講する立場から、研修に対する意識と満足度について調査した。
今回の調査は10月26日〜10月28日で行い、全国の20歳以上のビジネスパーソン1051 人(20〜29歳 25.2%、30〜39歳 25.2%、40〜49歳 25.3%、50歳以上 24.2%)から回答を得た。
まず、社内研修の受講経験を尋ねたところ、72.0%が受講したことがあると回答。また、その必要度については83.6%が必要だと感じており、参加度・関心度ともに高いことがわかった。
一方、社内研修を必要と感じていない人にその理由を尋ねてみると、「面倒臭い」「時間(業務時間)をとられるから」と回答した人が各々2割強となった。なかでも管理職からの回答では、「時間(業務時間)をとられるから」が33.3%と最も高く、企業変革のキーマン層といえる中間管理職がその多忙さゆえに、必ずしも研修参加に積極的になれない状況が伺われる。
しかし、研修の必要性を感じない人でも、7割以上は自分が興味のある研修内容であれば積極的に受講したいと回答した。この傾向は年齢や職業にかかわらず同様で、ほとんどの人が研修の意義自体には否定的ではないことがわかった。
自分の会社の研修が有料だった場合いくらの価値があると思うか聞いてみたところ約4割の人が「無料」、つまりお金を払う価値がないと回答し、次いで1000円以上〜3000円未満が14.9%、3000円以上〜5000円未満が14.5%という結果になった。
8割以上の人が社内研修を必要だと感じているにも関わらず、7割近くが研修の価値を5000円以下と答えていることから、実際に研修に満足している人は少ないのではないかということが伺える。
研修の内容別に参加意向を聞いてみると、スキルアップ研修(74.3%)やマネジメント研修(55.6%)など、実務に直結する内容の研修に対しては参加意識が高いことがわかった。
また研修内容のスタイル別の参加意向について聞いてみると、内容が受けたくないものであっても、外部の著名人講師による研修(41.6%)、ワークショップ(体験型研修)(24.9%)、eラーニング(24.4%)など、伝統的な座学型ではなく特徴あるスタイルの研修への参加意向が高くなっている。
研修を受講後の効果持続度について聞いてみると、半数以上の人が2週間以内しか研修の内容を意識した行動が続かないと回答しており、事後フォローの重要性が明らかとなった。
具体的なフォローアップ体制については、eラーニングへの希望度が最も高く39.5%となっており、これは世代別でも傾向に変わりはなく、時間の制約が少ないフォローアップへのニーズが高いことが伺える。
社員の多様化にともな研修ニーズも変化している中、効果的な研修の実現のためには、研修担当者のより一層の工夫が求められていると言えそうだ。
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