終の住処はどこにする?老後の介護についての意識調査

文:Work-Life調査団 構成:ソフィア2007年09月18日 08時00分

 今回のテーマは「老後のお住まいに関するアンケート」。

 平均寿命が伸び続けている長寿国ニッポン。介護制度への不安や年金問題が毎日マスコミに取り上げられている中、自分たちの老後についてどのような意識を持っているのか。全国の50歳以上の男女に聞いた。

 今回の調査は9月7日〜8日で行い、全国の50歳以上の男女871人(50〜54歳:25.1%、55〜59歳:24.8%、60〜64歳:25.3%、65歳以上:24.8%)から回答を得た。

 自分や家族の介護について不安を感じているかについては、「とても不安に感じている」「やや不安に感じている」を合わせると77.5%に達した。不安の対象は「自分」が一番多く66.8%、それに「配偶者」62.6%が続き、「自分の親」は30.5%という結果となった。

老後の不安に関する意識 老後の不安に関する意識(n=871)

 配偶者や親に介護が必要になった場合、主にどこで介護をするかについて聞いたところ、全体では「自宅」が半数以上と圧倒的に多く、次いで「有料老人ホームなどの施設」24.3%、「病院」13.8%となった。これを男女別にみると、男性で「自宅」をあげた人は55.9%と過半数を占めているが、女性は44.1%と男女間で約12ポイントの差が見られた。その分、女性は「病院」をあげた人が男性より7.2ポイント多かった。

 また、自分に介護が必要になった場合、どこで介護を受けたいかについては、「有料老人ホームなどの施設」が44.3%と「自宅」の41.0%をわずかに上まわった。男女別にみると、男性で「有料老人ホームなどの施設」と回答した人は37.6%で、「自宅」の48.3%を下回っている。これに対し、女性は「有料老人ホームなどの施設」が50.9%と過半数を占めており、「自宅」の33.8%を上回っている。これらの結果から、女性の方が男性よりも「介護」の厳しさをより現実のものととらえており、そのような負担を家族にはかけたくないという意識があることがうかがえる。

配偶者や親の介護をどこで行うか 配偶者や親の介護をどこで行うか(n=871)
自分の介護をどこで受けたいか 自分の介護をどこで受けたいか(n=871)

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