今回のテーマは「生活費に占める自動車関連費に関する調査」。
ガソリンの高騰が止まらない。この3年間で約30円ガソリン価格が上昇する中、自動車関連費が生活費に占める割合や今後の自動車購入のポイントを探った。
今回の調査は8月17日〜8月20日で行い、自動車を保有しており、さらに家計費の内容を把握している全国の1,088人の男女(20歳代19.9%、30歳代20.2%、40歳代20.0%、50歳代19.8%、60歳代以上20.0%)から回答を得た。
まず、自動車の利用状況を尋ねたところ、近所での利用や通勤・通学をあわせ約6割の人がほぼ毎日、自動車を運転していることがわかった。
自動車関連にどのくらいのお金を支払っているのか。燃料費、自動車保険、メンテナンス費、高速道路、駐車場などで月平均「1万円〜3万円未満」支払っている人が最も多く、51.2%、「3万円〜5万円未満」の人が20.8%となった。また、それが家計費のどのくらいを占めるか尋ねたところ、「5%未満」が2割強、「5%〜10%未満」が一番多く4割弱、「10%〜15%未満」が2割強となり、15%以下の人を合わせると8割を超えている。
一方で、生活費に占める自動車関連費の妥当だと思う割合に関して尋ねると、「5%未満」が4割弱、「5%〜10%未満」が一番多く4割強、「10%〜15%未満」は1割強となっており、現在支払っている自動車関連費の割合が少し高めであると感じている人が多いようだ。
それでは、どのように自動車関連費を捻出しているのか。自動車関連費のために最も抑制しているものを尋ねたところ、衣服費が最も多く21.4%、次いで交際費が21.0%と生きていくために必要なものを削るというよりは自分の楽しみの一部を削って車を所有している現状が伺える。
そのようにドライバーがやりくりする中でガソリンの価格がこの3年間で約30円ほど上昇しているが、ドライバーはどのように感じているのか。ガソリンの高騰について意識しているか尋ねたところ、ガソリンを入れるたびに意識している人が約7割、マスコミに取り上げられたときに意識する人が約2割と合わせて9割以上の人が意識しており、ガソリン価格への関心の高さが伺える。
それでは、ガソリン価格の高騰に対し、ドライバーはどのような対策をとっているのか。約4割の人が燃費の良い運転を心がけている。特に、ほぼ毎日運転している人は約5割の人が実行している。近所に出かける場合、できるだけ車を使わなくなった人も約2割いることがわかった。
今後自動車を購入する場合、価格以外に何を重視するか尋ねたところ、5割以上の人が「燃費」と答えた。これは「外観」「メーカー・ブランド」「安全性」など、従来重要視されてきたものより25ポイント以上高くなっており、ドライバーがガソリン高騰の影響を受けており、価値観が少しでも安く自動車に乗ろうとしている気持ちが伺える結果となった。また、環境への配慮は約1割の人が重視すると答えるにとどまった。
動力としては現在、マスメディアで多く取り上げられ、種類の数も増えているガソリンと電気のハイブリッド車を購入したいと答えている人が約半数もおり、今後はこのような技術の車の購入が一般的となることが予想される。
以上のことから、現在は環境への配慮という名目よりも自分のオサイフ事情に配慮して「燃費」の良いハイブリッドカーを購入する人が増えそうだ。また、今後はハイブリッドカーの枠にとらわれず、燃料電池の車など新しい技術の自動車の販売時にも「燃費」のよさなど経済的なポイントが一番重要視される時代がやってくるであろう。
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