人気のロングステイ-住まいは自分の目で選びたい派が多数

文:Work-Life調査団 構成:ソフィア2007年07月23日 08時00分

 今回のテーマは「海外長期滞在(ロングステイ)に関するアンケート」。

 団塊世代を中心として、定年後などの自由になる時間を活用して、海外に長期間滞在し、自然や歴史に触れ、人々との交流することに興味を持つ人が増えている。このように中高年層のロングステイ人気が高まる中、生活の中心となる「住環境」について、どのようなニーズや不安があるのかを探った。

 今回の調査は7月11日〜7月14日で行い、全国の45歳以上の男女1,167人(45〜49歳 20.4%、50〜54歳 20.4%、55〜60歳 20.1%、60〜64歳 19.5%、65歳以上 19.6%)から回答を得た。

 海外長期滞在(ロングステイ)の意向について、「実際に予定がある」と回答した人は全体の3%に満たなかったが、「予定はないが、してみたい」という人は51.2%にのぼり、回答者の半数を超える結果となった。これを年代別にみた場合、年代による意識差はほとんど見られず、45歳以上のどの年代でもロングステイへの関心が高いことがわかる。 滞在先としては、「ハワイ」18.8%、「オーストラリア」18.1%、「ニュージーランド」14.0%の人気が高く、「台湾」「中国」「韓国」などの近隣国は少数派にとどまった。また、滞在先の選択理由として、「自然が豊かだから」64.4%、「治安がよいから」42.1%、「気候が温暖だから」39.4%といった声が多く挙げられており、「物価が安いから」18.0%、「広い家に住めるから」7.3%というような経済面のメリットをあげる声を大きく上回る結果となった。

説明 ロングステイの年代別意向(n=1167)
説明 ロングステイをしてみたい国(n=629)

 ロングステイ先の住宅の形態は、「コンドミニアム(集合住宅)を借りる」53.7%が最も多く、「アパートメントホテルに滞在する」28.5%、「一軒家を借りる」11.8%とあわせると、賃貸派が9割を超え、購入派は少数であることがわかった。 また、住宅選びで重視する点として、「周辺の治安がよい」が64.2%とひときわ多く、次いで「家具や家電がついている」47.7%、「家賃が手頃である」44.0%、「建物のセキュリティレベルが高い」34.2%が続く結果となった。「豪華なキッチン」や「プール付きの住宅」といった「憧れの海外生活」ではなく、治安がよくて生活の不自由さがないことなど、現実的な視点でロングステイを捉えていることがわかる。

説明 住宅選びで重視する点(n=629)

 ロングステイ先の住宅選びで利用してみたいサービスとして、「現地を案内してくれるコーディネーター」44.2%と「一週間のお試し滞在」44.0%がほぼ同数で人気が高く、「自分のかわりに物件を探してくれる代理人」21.8%を大きく上回った。やはり、長期間滞在する住宅は自分の目で確かめて決めたいと考えている人が多いことがわかる。一方で、65歳以上では「自分のかわりに物件を探してくれる日本人代理人」をあげた人が約3割おり、他の年代よりもニーズが高くなっている。

 ロングステイは、もはや憧れの海外生活ではなく、定年後のライフスタイルの一つとして現実的に考えている人が多いことがうかがえる。その中で生活の拠点となる住宅は、自分の目で確かめて、安心して不自由なく生活できるものを選びたいという声が多かった。

説明 住宅選びで利用してみたいサービス(n=629)

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