今回のテーマは「カーナビゲーションシステムの利用状況と利用意向に関する調査」。
ハード・ソフト両方で開発が進むカーナビだが、カーナビの利用実態や今話題のテレマティクスについて調査した。
今回の調査は4月24日〜4月25日で行い、全国の車を所有する1080人の男女(20歳代20.09%、30歳代20.00%、40歳代19.81%、50歳代20.00%、60歳代以上20.09%)から回答を得た。
カーナビを搭載している人は、50.19%に上り、一番のメリットは「目的地までの道案内が的確」で全体の半数を超えていた。これを年代別でみると、60歳以上の約7割が道案内の的確さにメリットを感じているのに対し、20代では4割弱にとどまっており、逆に目的地までの道案内が不的確とする人もほぼ同数おり、若年層はカーナビの道案内への満足度が低いことが明らかとなった。
一方、カーナビを搭載していない人の理由としては「値段が高い」が57.62%、「装備しなくても運転に支障がない」が42.75%となっており、今後のさらなる普及のためには金額の安さと道案内以外のサービスが鍵となる。
また、カーナビの入手方法はメーカー純正のものが一番多く31.73%、新車購入時のオプションが24.35%、カー用品店で購入した人が23.80%となった。20代、30代ではカー用品店での購入が一番多く、自分の好みにあわせて購入するこだわりが伺える。
自動車メーカーによっては、テレマティクス(カーナビと連動して、さまざまな情報を得ることができたり、各自動車メーカーのオペレータと話すことで、ナビの目的地設定や現地の情報をダウンロードをすることができる)を利用したサービスを提供しているが、全体の7割弱の人がこのようなサービスを知っていると回答し、特に、カーナビをつけている人の7割以上が知っており、認知度の高さが伺える結果となった。
また、テレマティクスを利用したサービスを利用したいと答えたのは全体の半数弱であったが、20代では64.52%の人が、30代では51.39%の人が利用したいと答えており、20代、30代のほうが、新しいサービスへの敏感であることが明らかとなった。
サービスの中身としては、年齢層が低いほどインターネットなどのサービスに、高いほどオペレータの目的地自動セットなどが人気がある。
しかし、このようなサービスは新車購入時に申し込まなければならない場合が多く、利用したい人がいるなかで、その需要を取り込めていないのが現実である。
今後、カーナビを購入する場合、目的地までの情報や渋滞情報の的確さ、操作性といった基本的なサービスの向上を重視する人が多いが、一方ではテレビやDVD機能、テレマティクなど付加価値を求める声も上がっている。単なる道案内から、マルチメディアを楽しめるエンターテーメント機器、ユーザーに有用な情報をプッシュしてくれるサービスなど、これからもカーナビの進化に目が離せない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」