自動車を購入する場合、自動車情報誌による情報収集が一般的とされてきたが、自動車メーカーのウェブサイトなどの充実が図られる中、どのような情報収集が行なわれているのだろうか。また、どのような影響を受けているのであろうか。そこで今回のテーマは「自動車購入時の情報収集に関するアンケート」。
今回の調査は1月21日〜1月23日で行い、普通自動車運転免許を保有している1,298人の男女(20歳代14.3%、30歳代32.7%、40歳代27.2%、50歳代16.3%、60歳代以上9.6%)から回答を得た。
まず、自動車を購入したことがある人にどのような自動車を購入したことがあるか聞いたところ、新車を購入したことがある人は8割を超えており、中古車を購入したことがある人は6割を超えている。メーカー別にみると、トヨタ、日産、ホンダの人気が高いことがわかった。また、リース買取で自動車を購入したことがある人は約1割いることがわかった。
次に自動車を購入する際、あらかじめ決めていることは何か聞いたところ、セダン、ワゴンなど車のタイプを決めている人が一番多く61.3%となった。次いで予算が61.1%、メーカーが28.8%、車種が27.5%と続いている。
また、自動車購入時にほとんどの人が情報収集を行っており、一番多いのがメーカー・ディーラーの店舗、次いで自動車情報誌となっており、以前からある情報収集スタイルが人気があるようだ。その2つの方法と同程度の割合で情報収集に利用されているのが自動車メーカーのウェブサイトである。車のイメージや性能など、ユーザーの知りたい情報が即時に入手できる自動車メーカーのウェブサイトの充実度がうかがえる。
また、知人・友人・親戚の口コミとウェブサイトの口コミを比較したところ、リアルな口コミを利用するという結果が出ている。これを男女別にみると、女性の場合、メーカー・ディーラーの店舗と答える人が半数を超え、逆に自動車情報誌は3割を切っていることから、女性は主体的に情報収集する人は少なく、口コミメーカー・ディーラーでの情報とともに、知人・友人・親戚の口コミなど信頼できる人からの情報を参考にしている人が多いことがあきらかとなった。
それでは、情報収集の結果、購入の際に注目するポイントを変更したことがあるか聞いたところ、約半数の人が変更したと答えた。変更したポイントは予算、車種、メーカーと続いている。また、変更するに至った情報は自動車情報誌、リアル・ウェブの口コミ、自動車メーカーのウェブサイトの人気が高い。このことから、自動車メーカーにとっては自社のウェブサイトでいかにユーザーに訴求できるかということが重要であることがわかる。また、これを年齢別にみると、20代、30代では口コミサイトの情報により購入ポイントを変更した人が多いことがわかった。
最後に今後自動車を購入する場合、どのように情報収集したいか聞いたところ、自動車メーカーのウェブサイトで情報収集したいとする人が最も多かった。また、行なったことがある情報収集と比較すると、口コミサイトや価格比較サイトなどウェブサイトを利用したいと答える人のポイントが多くなっている。
以上のことから、自動車メーカーのウェブサイトの充実が求められるとともに、ほかの商品と同様に消費者の意見が購入を左右することになるだろう。
gooリサーチでは、「IT」「自動車」「家電」「住宅」「旅行」など、さまざまな業界に関する消費者動向について自主調査を行っております。
インターネットリサーチのノウハウを活かした500件以上の調査データを無料で提供しておりますので、市場のトレンド把握やマーケティングの基礎データとしてお役立てください。
その他のインターネット調査をご検討の方はお気軽にお問合わせください。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」