今回のテーマは「スマートフォンに関するアンケート」。
スマートフォンの発売が続く中、ユーザーは現在スマートフォンにどのようなことを求めているのか。また、スマートフォンが普及することによるユーザーのメリットデメリットはどういうことか調査した。
今回の調査は8月24日〜8月27日で行い、全国の会社員1,088人の男女(20歳代25.2%、30歳代24.4%、40歳代25.3%、50歳代25.2%)から回答を得た。
まずスマートフォンについて知っているか尋ねたところ、知らない人が25.3%いる一方で、どのようなものか知っている人は28.6%、名前だけ知っている人46.1%と合わせると4人に3人は知っていることがわかった。
しかし、スマートフォンを知っている人にスマートフォンを持っているか尋ねたところ、持っていない人が94.0%とまだまだ一般的に普及していない現実が伺える。
スマートフォンの機能のうち、良いと思う機能を尋ねたところ、タッチパネル、フルブラウザ、キーボードという結果となった。また、スマートフォンで利用したいサービスについて尋ねると、Windows系OSと答えた人が66.1%、メール機能が52.6%とPCの代替として利用したいユーザーニーズが伺える。
先日、マイクロソフトとKDDIが提携し、スマートフォンからも利用できるSaaSプラットフォームの開発が発表された。つまり、会社のメールアドレスをそのまま携帯電話で使用したり、SFA(営業支援)やe-ラーニングなどのアプリケーションを会社のPCと同様に利用できるようになるという。このようなサービスを利用したいか尋ねたところ、4割強の人が利用したいと答えている。
どのような経緯でスマートフォンを利用するか尋ねたところ、会社からの貸与があれば利用したいと答えた人が45.6%と最も多く、次いで、現在所有している携帯電話の買い替えのタイミングでという人が22.5%と今すぐ利用する状況には至っていない人が約7割いる一方で、現在所有している携帯電話を買い替える人が13.2%、現在所有している携帯電話に追加して購入という人が18.5%と比較的早く利用したいと考えている人も約3割いることがわかった。
これを会社のポジション別に見てみると、会社役員・役員は4割以上の人が現在所有している携帯電話端末からの買い替えを考えている一方で、一般社員は約半数、契約社員・派遣社員は6割以上の人が会社からの貸与があれば利用したいと答えており、一般の人は便利な機能、サービスは認識しつつ、費用対効果から積極的に買い替えようとしている人はまだ少ないようだ。
スマートフォンによりPC並みの機能が実現すると、社外でも仕事をする機会が増えることが予想される。スマートフォンの普及により、仕事の時間が増えると思うか尋ねたところ、約半数の人が増えると思うと答えている。
次に仕事の時間が増えると思うと回答した人に対し、仕事時間が増えることをどう思うか尋ねたところ、時間を有効活用できるのでうれしいと答えている人が27.3%いるのに対し、仕事の時間が増えるのは嫌だと答えている人は38.0%、仕事なので仕方がないと答えている人は24.1%と、仕事が増えることに少なからず後ろ向きな人が7割を超えている。これを社内のポジション別に見てみると、経営に近いポジションにいる人のほうが前向きな意見を示している。一般社員、契約社員・派遣社員では仕事の時間が増えるのは嫌だと答えている人は4割を超えている。
以上のことから、PC並みの機能・サービスが実現されるスマートフォンを利用したい人はいるものの、費用対効果よりまだ積極的に買い替えたい人は少なく、活用が予想されるビジネスの現場では労働時間が延びることからあまり歓迎はされていないようだ。
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