今回は「社員旅行に関するアンケート」をgooリサーチモニターのビジネスパーソンに対して行った。
評価主義や仕事としての割り切った関係が言われる昨今の職場環境。コミュニケーションを深めるための昔からの会社のイベント「社員旅行」について、その実情を探った。
今回の調査は7月23日〜7月25日で行い、全国の20歳以上のビジネスパーソン1,025 人(20〜29歳 26.3%、30〜39歳 23.9%、40〜49歳 24.2%、50歳以上 25.6%)から回答を得た。
会社で実施されているイベントについて尋ねたところ、「社員旅行」が32.8%と最も多く、「集合研修」(28.9%)、「ボウリング大会」(22.9%)、「ゴルフ大会」(11.5%)と続いた。また、社員旅行がある会社に勤める336人に尋ねると、6割以上が「3年以内に行った」と回答している。宿泊場所としては「ホテル」(60.5%)「旅館」(28.0%)と続き、「日帰り」も8.1%いた。開催は年に1回程度が6割程度、社員旅行のための積み立ても半数近くで行われており、社員旅行がある企業ではかなりしっかりとしたイベントとして扱われていることがわかる。
社員旅行に行ったことがある271人に、社員旅行に行って良かったと思った点を尋ねると、「普段コミュニケーションが少ない人と会話ができた点」(25.5%)、「社員旅行が、その後の共通の話題、思い出になった点」(18.1%)「職場の仲間の仕事だけでは見えない面に気付いた点」(15.9%)といったコミュニケーションの向上やメンタルヘルスにつながる点が挙げられ、反対に悪かったと思う点については「特にない」が4割近くを占め、参加者の評価は総じて高いことがわかる。
社員旅行の行き先を決定または推奨したという136人に、行き先を決める際に重視した点を尋ねると、「観光地、観光施設」(47.1%)、「旅行費用が安いこと」(41.9%)といった項目が上位に挙げられており、親睦を目的とした社員旅行であっても、幹事は人気のある観光スポットを選ぶようにしていることがうかがえる。また、社員旅行に行くとしたら、どのような場所に行ってみたいかを尋ねると、男性は「昔ながらの温泉地」、女性は「郷土料理や旨い酒が味わえる場所」を上位にあげていた。幹事は参考にすると良いであろう。
総合的に見て、社員旅行をどう思うかを尋ねると、全体の8割近くが肯定的な反応を示している。(あったほうが良い(34.2%)/あっても良い(31.3%)+無くなっても良いが自分は参加したい(16.6%)の合計)。これを年代別に見ると、最も否定的なのは40代で「無くなっても良い/無くなって欲しい」が39.1%(18.1%+21.0%)、「自分は参加したくない」が53.8%(32.8%+21.0%)という結果であった。一方20代は、「あった方が良い/あっても良い」で約4ポイント、「自分も参加したい」で約3ポイントと、わずかであるが40代を上回っており、若い世代の方が同僚とのコミュニケーションのためのイベントを必要としていることが推察される。
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