韓国のThe Korea Timesの現地時間11月29日付記事によると、複数の業界関係者は、Appleが人気製品の「iPhone」と「iPod」に使われるNANDフラッシュメモリチップの価格を操作しているとして非難しているという。
この記事は、匿名の情報筋の言葉を引用し、Appleはメーカーに、サムスン電子やHynix Semiconductorから最終的に購入する数よりも多くのチップを生産するよう求めていると報じた。情報筋によると、Appleは、自社が購入する前にチップの価格が下がるのを待っているという。
市場調査会社Objective Analysisの半導体アナリスト、Jim Handy氏はCNETの取材に応え、最初に発注した製品の数より少ない量を購入する商慣習は「業界では珍しくない」と述べた。
Handy氏の説明によると、こうした契約は一般に、契約解除条項や、サプライヤーとバイヤーを保護するための条項と合わせて交渉されるという。企業は通常、バイヤーと緊密に協力しているので、注文の変更は普通なら少数であり、多くの問題を引き起こすようなことはない、とHandy氏は述べた。
Handy氏は、NAND市場における需要と供給は現在ほぼ等しいと述べ、iPhoneとiPodの人気により、世界中のNANDフラッシュメモリの20〜30%をAppleが仕入れるという推定を耳にした、と付け加えた。Appleは、2009会計年度第4四半期(9月26日締め)の3カ月間に、1020万台のiPodと740万台のiPhoneを販売したと報告した。
チップメーカーのサムスン電子とHynix SemiconductorはThe Korea Timesへのコメントを拒否し、Appleの韓国支社も同じだった。CNETが連絡を取った米国内のAppleの関係者も、当該記事に関するコメントを拒んだ。
iPhoneの販売台数は増加を続けており、iPhone向けのアプリケーションの数も同様だ。iPhoneが市場でこれほど短期間のうちに多種多様なユーザーから人気を博したことには、アプリも一役買っている。
Appleは現在、10万本を超えるアプリをダウンロード提供しており、11月4日時点で累積ダウンロード件数は20億を突破している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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