TechCrunchの創設者Michael Arrington氏は米国時間11月30日、発表して1年以上が経つタブレットPC「CrunchPad」のローンチが公式に取りやめになったと発表した。ブログ界は大騒ぎだ。
Arrington氏の話では、お披露目の数日前になって製造パートナーのFusion Garageから、CrunchPadプロジェクトの権利は同社が完全に握り、TechCrunchは外されるという連絡が入ったという。
Arrington氏はTechCrunchの記事で「驚いたことに、TechCrunchはもうこのプロジェクトとは関係がないと通告された。われわれのプロジェクトではないか。(Fusion Garage最高経営責任者(CEO)の)Chandra(Rathakrishnan氏)によると、株主からの圧力で、TechCrunchとは無関係に、Fusion Garageが製品を直接販売することに決めたという」と記している。
Arrington氏によると、Fusion Garageは同氏に「構想責任者、エバンジェリスト、ないしマーケティング責任者に着任する」チャンスを提供してきたようだ。またFusion Garageは、CrunchPadという名称と商標の権利をArrington氏から買い取ろうとしたという。同氏によると、Fusion GarageとTechCrunchは「CrunchPadの知的財産権を共同で所有している」が、CrunchPadの商標はTechCrunchが単独で所有している。
現在のところ、TechCrunch側の情報しか入っていない(注記:筆者は2008年にTechCrunchに記事を執筆していた)。Arrington氏は、Fusion Garageと共にCrunchPadを発売するつもりで準備をしていたと主張している。「腹立たしく、面目をつぶされた思いだ。なによりも、ただ悲しい」と書いている。同氏はFusion Garageに対して一連の訴訟を起こす予定だ。
しかし、予想はつくと思うが、この問題に関して発言しているのはTechCrunchだけではない。インターネット中のブログが、Arrington氏の発表とCrunchPadをどう思うかについて、意見を述べている。Arrington氏を支持し、今なおCrunchPadの発売を期待する声もあるし、まだ態度を決めていないところもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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