日本ヒューレット・パッカードは10月14日、個人向けPCの冬モデルとして、デスクトップPC 6シリーズとノートPC 7シリーズを発表した。同社のオンラインストアHP Directplusと、HP Directplusコールセンター、常設展示スペースHP Directplus Station、販売代理店 HP Directpartnerでは10月下旬より、一部量販店では10月22日より順次販売を開始する。
製品記者発表会では、「HP×Windows 7が描くデジタルライフ」をテーマに日本HP 代表取締役 社長執行役員の小出伸一氏とマイクロソフト 代表執行役 社長の樋口泰行氏による対談が行われた。
かつて、日本HPの代表取締役社長を務めていた樋口氏と現社長の小出氏は日頃から親睦が深いという。
今回のラインアップについて小出氏は、「一言で言うなら、Windows 7完全対応ラインアップ。Windowsタッチやホームネットワーク、地上デジタルの機能など、魅力をすべて引き出して具現化した自信作。もうひとつの注目はデザイン。事務機の延長線としてのPCから人それぞれの感性を刺激し、わくわくして使ってもらえるところへとシフトさせたい」と語った。
樋口氏は、Windows 7について「これまでの流れと違う第一歩。パソコンは難しいと言われ続けており、キーボードやマウスの文化がない日本は、シニアの方が難しくて使えないと言われてきた。ひとつの例として、将棋やチェスを(PC上で)動かせる。豊かに簡単に使えるようになる“入り口”がタッチ」と語った。
全機種に最新OSのWindows 7をプリインストールしたオールインワンデスクトップPC「HP TouchSmart PCシリーズ」とタッチ&ツイスト対応ノートPC「HP TouchSmart tx2/CT Notebook PC」は、Windows 7の新機能「Windowsタッチ」機能に対応した。
デスクトップPCの冬モデルは、ディスプレイとPC本体を一体化したボード型オールインワンPCのラインアップを一新。タッチ操作に対応したHP TouchSmart PCシリーズでは、フルHD対応23インチワイド液晶およびインテル製プロセッサを搭載した「HP TouchSmart600 PCシリーズ」と、HD対応20インチワイド液晶およびAMD製プロセッサを搭載した「HP TouchSmart300 PCシリーズ」を用意した。
また、新ブランドとして、タッチ機能を省いた18.5インチワイド液晶を搭載したオールインワンタイプの「HP Pavilion All-in-One PC MS200シリーズ」を発売する。
価格は、HP TouchSmart600 PCシリーズの量販店モデルが19万円前後から、HP Directplusモデルが14万9730円、HP TouchSmart300 PCシリーズの量販店モデルが14万円前後から、HP Directplusモデルが9万9750円。また、HP Pavilion All-in-One PC MS200シリーズの量販店モデルは10万円前後から、HP Directplusモデルは6万9930円となる。
このほか、デスクトップPC冬モデルとして、2.93GHzを誇るCore i7 870と、ストライピング(RAID 0)構成の高速HDD(最大1万rpm)などを搭載したミニタワー型デスクトップPCのハイエンドモデル「HP Pavilion Desktop PC e9000シリーズ」(AMD製プロセッサ搭載モデルは5万9850円より、インテル製プロセッサ搭載モデルは7万4970円より)、マルチコアプロセッサとDDR3メモリによる優れたパフォーマンスを実現したバリューモデル「HP Pavilion Desktop PC p6000シリーズ」(2万9820円より)を発表した。
中でもp6000シリーズは、従来のハイエンド製品「e9180」と同じマザーボードを使用しながら、Windows 7 Home Premiumを搭載するなどコストパフォーマンスのよさが大きな特長だ。
さらに、新たに最新世代のCore i7(またはCore i5)プロセッサを搭載し、省スペースかつ高パフォーマンスを実現した、スリム型デスクトップPC「HP Pavilion Desktop PC s5000シリーズ」(AMD製プロセッサ搭載モデル4万9980円)もラインアップされている。
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