Appleは、「Palm Pre」が「iTunes」音楽サービスを利用するのを阻止する争いにおいて、USB業界標準団体の支持を獲得した。
USB Implementers Forum(USB-IF)は米国時間9月22日、PreからのiTunesへ接続をAppleは拒否できることを声明で述べた。USB-IFは、AppleとPalmの両社に書簡を出し、Palmに対して、これ以上iTunesの利用を試みると同団体のポリシーに違反することになると警告した。
USB-IFは、デバイスがUSB経由でiTunesに接続できるようにするハードウェアベンダーIDをAppleに発行する役割を担っている。そのため、本件において、USB-IFの意見は非常に大きな意味を持つ。Palmは、Palm Preを同じIDで偽装し、iTunesにPreがApple製デバイスであると思い込ませることで、このプロセスを自らに都合のいいように利用している。
先日、Preのアクセスを遮断する「iTunes 9」がリリースされたことで、この手法は通用しなくなり、PalmはUSB-IFに対して、ベンダーIDにより競合企業は阻害されることになると不満を訴えた。
しかし、USB-IFはAppleの立場を支持し、同コードの使用をこれ以上試みれば、同団体の規則に違反することになる、と書簡の中でPalmに警告した。
Palmは最初に不満を表明した際、USB-IFに対して、同社の「WebOS」の最新アップデートはiTunes機能をPreに復活させると述べた。これを受けたUSB-IFは、ポリシーを引用して、Palmが使用できるのは同社に対して発行されたベンダーIDだけであり、いかなる他社のIDも使うことはできない、と同社に注意した。USB-IFは、7日以内に意図を明確にするようPalmに求めていた。
PalmとAppleにコメントを求めたが、すぐには返事を得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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