米連邦裁判所は、DVDのコピーおよびハードドライブへの保存を可能にするソフトウェア「RealDVD」について、米国著作権法に違反しているという十分な証拠を得た。
米地方裁判所のMarilyn Patel判事は米国時間8月11日、同ソフトウェアの製造元であるRealNetworksに対し、同製品の市場への提供を禁止する仮差し止め命令を下した。この判決により、RealNetworksは「Facet」の販売も禁止されることになる。Facetとは、こちらもDVDのコピーを作成し保存したDVDプレーヤーのコードネームである。
今回の判決は、映画会社らの圧勝を意味する。映画会社らは2008年秋に提訴した裁判において、デジタルミレニアム著作権法を侵害し、契約に違反しているとしてRealNetworksを訴えていた。映画会社らと、関連する協会Motion Picture Association of America(MPAA)の意向に反する判決が下された場合には、消費者が個人で使用するためにDVDのコピーを作成する権利が確認されることとなるところであった。MPAAは2009年5月の仮差し止め命令に関する公聴会において、消費者には作品のコピーを作成する権利はないと主張した。
Patel判事の判決により、RealDVDおよびFacetの販売は、陪審による判断が下るまで停止されることになり、数年間は無理でも数カ月間は間違いなく、同ソフトウェアは消費者の手には渡らないことになる。RealNetworksの広報担当者のコメントを直ちに得ることはできなかった。
Patel判事の判決文には、「RealDVDは、著作権で保護されたDVDコンテンツの永続的なコピーを作成する」と記されている。「そして、それによって(ハリウッドの主要映画会社のためにDVDの保護を監視する団体DVD Copy Control Association)と交わした(Content Scramble Systemの)ライセンス契約に違反し、DVDに収められた映画会社の著作権保護されたコンテンツへのアクセスやコピーを効果的に制御するための技術的な対策を巧みに迂回している」(Patel判事の判決文)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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