HTCは現地時間6月24日にロンドンで行われた報道機関向けイベントで、Googleの「Android」を搭載した新製品「HTC Hero」を披露した。同製品は「HTC Sense」という新ユーザーインターフェース(UI)を採用している。
HTC Heroは欧州で7月から、アジアでは今夏に順次発売され、「仕様が異なる」北米版の出荷は2009年内の予定だという。ただし、今回のイベントでは価格は発表されなかった。
HTC Heroは「T-Mobile G1」や「HTC Magic」(「Google Ion」)に似ていて、底部が特徴的なカーブを描いているが、G1よりは少しスリムになり、サイズは高さ4.4インチ(約112mm)×幅2.2インチ(約56mm)×奥行き0.6インチ(約14mm)だ。また、画面には指紋がつきにくいコーティングが施された3.2インチのHVGA(320×480ピクセル)タッチスクリーンが採用されている。
しかし、HTC Heroの真に素晴らしい点は、外見ではなくその中身にある。新UIのSenseはユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能で、ウィジェット、カスタマイズされたプロファイル、連絡先ごとにすべてのコミュニケーションを一覧できる機能などにより、必要な情報に一目でアクセスしやすくなっている。一覧機能では、電子メール、テキストあるいはマルチメディアメッセージ、「Facebook」のステータス更新、写真など、あらゆるコミュニケーションを1つにまとめられる。さらにHTCによると、今後の同社製品すべてにこのSenseが採用される予定だという。
他の機能として、GPS、デジタルコンパス、加速度センサ、5メガピクセルカメラ、3.5mmヘッドホンジャック、microSD拡張スロットなどを搭載する。本体にある専用の検索ボタンではさらに強化された文脈検索が可能で、連絡先リストや電子メールだけではなく、Twitterなど、デバイス内の他の領域も検索対象となる。
最後になるが、アジア仕様のHTC Magicと同じく、HTC Heroは「Googleエクスペリエンス」端末(訳注:改変のない標準Androidソフトウェアを採用した端末)ではない。そのため同端末では「Microsoft Exchange」対応機能を加えることが可能になった。企業顧客にとって、これは非常に大きな要素になるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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