無線LANの相互利用コミュニティ「FON」を展開するフォン・ジャパンは6月23日、新たな無線ルータ「La Fonera 2.0」を発表した。USBポートを搭載したほか、プラグインの追加によりネットワークを活用した機能拡張が可能となった。価格は6980円で、6月25日からAmazon.co.jpや家電量販店で販売する。
FONは自分の使っているアクセスポイントを無償でほかのユーザーに提供する代わりに、他人のアクセスポイントも無料で利用できるという無線LANの共有サービス。La Foneraを自分の利用する回線に接続することで、ほかのユーザーに向けてアクセスポイントを開放できる。
世界では149万6700人がFONに参加し、40万6689カ所のアクセスポイントがある。日本でも13万6923人が参加し、6万7108カ所のアクセスポイントがあるという(2009年6月18日現在)。
新機種のLa Fonera 2.0では、これまでのアクセスポイントの共有機能に加え、USBポートに外付けハードディスクドライブを接続することで、ネットワークストレージとしても利用できるようになっている。
また、ネットワークストレージに作成した特定のフォルダを使って、さまざまな外部サービスと連携する機能もある。フォルダ内に置かれたデータはYouTube、Flickr、Picasaなどの動画、写真共有サイトへ自動的にアップロードされる。複数のユーザーで、専用アップローダーなどを使わずに簡単にデータを共有するための機能だ。
プラグイン機能を活用するとルーター自体の機能を拡張できる。プリンタサーバとして利用したり、ウェブカメラを接続してライブ中継したりできるプラグインが標準で搭載されている。
開発環境が公開されているため、外部の開発者がLa Fonera 2.0の新機能を開発し、そのプラグインを配布できるようになっている。開発者向けサイトはこちら。今後は日本語での開発者向けコミュニティサイトの公開と、プラグインコンテストの実施も予定しているという。
6月25日から7月9日までの2週間はキャンペーン期間として、以下の製品が特別価格で販売される。
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