Microsoftは米国時間6月1日、同社の近未来的な「Project Natal」のデモを公開し、メインストリームのインタラクティブ市場を1つ上の次元に押し上げた。任天堂は2日、これに対抗する機会があったが、同社はそこで「Wii MotionPlus」に焦点を合わせることを選択した。
「Wiiリモコン」の精度を高める周辺機器である「Wii MotionPlus」は、「Tiger Woods PGA Tour 10」への同梱という形で、数週間以内にデビューする予定だ。Wii MotionPlusの最強のキラーアプリケーションは、「Wii Sports」の続編で、発売が遅れている「Wii Sports Resort」だ。2008年にも披露されたWii Sports Resortには、アーチェリーとスリーポイントシュートコンテストの2つの新競技が追加される。Reggie Fils-Aime氏とBill Trinen氏は、再びこれらの新競技のデモを行った。精度向上による効果は、アーチェリーのデモで、よりはっきりと肉眼で確認することができた。そのデモでは、手をほんの少し動かすだけで、照準の位置が変わっていた。
Wii MotionPlusは、「Wii」への不思議なアップデートである。なぜなら、Wii MotionPlusの広告(バーチャルなフェンシング、アーチェリー)は、Wiiリモコンの発売時における広告と全く同じ側面をアピールしているからだ。Wii MotionPlusは、数週間後に発売される予定である。
奇妙なことに、「Wii Fit」へのアップデートで今秋発売予定の「Wii Fit Plus」がWii MotionPlusと連携するかどうかについては、明快な説明がなされていない。両者を連携させることは理にかなっているように思えるが、詳細については、今後の続報を待つよりなさそうだ。
壇上に現れた任天堂社長の岩田聡氏は、Wii MotionPlusの紹介以外にも、「Wii Wheel」など同社の没入型製品群の概要を説明し、「Wii Vitality Sensor」と呼ばれる将来の製品のデモでプレゼンテーションを終えた。Wii Vitality Sensorは指に装着する脈拍測定器で、岩田氏によると、リラクゼーション目的で楽しく使用することができるという。この種の周辺機器が、既にプラスチック製スケートボードや模造楽器であふれているゲーム世代において、単なる新手のプラスチック製周辺機器以上のものになり得るかどうかは不明だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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