PsionとIntelは、「Netbook」という語の使用をめぐる法廷闘争で和解した。
2008年以来チップメーカーのIntelは、小型で安く消費電力が低いサブノートPCを示す用語として「Netbook」を使用している。そして、同社のチップセット「Atom」はそのようなノートPCの中心部品として抜群の人気を獲得した。
しかし、モバイルおよびワイヤレス関連のソリューションを提供する企業である英国のPsionが、1996年に米国特許商標庁に申請を出し「Netbook」の商標を登録していた。Psionの1部門とカナダのTeklogixの合併で誕生したPsion Teklogix(本部カナダ)は、2000年代初頭に「NetBook Pro」というハンドヘルド機を発売したが、現在はもう販売していない。
2008年末、Psionは新しく登場したデバイスに「Netbook」という語を使用しているメーカーと報道機関に対し、その停止を求める書簡の送付を開始した。また同社はIntelを商標の不当使用で提訴した。
Intelは、「Netbook」は「広く用いられている総称であり(中略)『notebook』という用語と似たものだ」として争っていた。
Psionは現地時間6月1日、同社とIntelが「『Netbook』の商標登録に関連して、カリフォルニア州北部地区米連邦地方裁判所に持ち込まれていた商標の取り消しと権利侵害の訴訟で和解した」とする声明を発表した。
声明には次のように述べられている。「訴訟は友好的な合意を通じて和解に至った。この合意の下、Psionは『Netbook』に関する当社の商標登録をすべて自発的に取り消す。訴訟当事者のどちらも、いかなる責任も負わない。この友好的合意を踏まえ、Psionは、過去、現在、未来における『Netbook』という用語の使用について、第三者に対するすべての権利を放棄することに同意する」
PsionもIntelも、この合意で想定される金銭的要素については、一切明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス