Intelは、ネットブックというカテゴリに、サイズ面での制約を設けているとされる。この制約は、Microsoftから提供される「Windows 7」の低価格化とも関係するのであろうか?複数の報道が示すところでは、そのようである。
最近の米ZDNetのブログで明らかになった点としては、Windows 7を搭載するネットブックの液晶ディスプレイとして認められる最大サイズは、10.2インチに抑えられることになるようだ。また、現地時間5月26日に流された複数の報道によれば、いわゆるOriginal Design Manufacturer(ODM)である台湾のハードウェアメーカーが、Microsoftは低価格のWindows 7を提供するに当たって、ディスプレイサイズにおける制約を設ける可能性があると語ったとされている。
つまり、その報道が示すところでは、10.2インチを超えるディスプレイサイズのネットブックには、「Windows 7 Starter for Small Notebook PCs」および「Windows 7 Home Basic For Small Notebook PCs」で適用される、低価格のWindows 7ライセンス料金が適用されない。
すでにIntelは、「Atom」プロセッサで稼動するネットブックには、10.2インチ以下のディスプレイサイズが適切であると定義しているとされている。
また、Tech ARPは、Windows 7を搭載するネットブックの他の制約として、HDDならば最大で250Gバイト、SSDドライブならば最大で64Gバイトの容量に限られると報じている。
プロセッサのクロック周波数は2GHz以下に、CPUの熱設計電力は、グラフィックスおよびチップセットを除いて、15W以下に抑えられると、同じくTech ARPは明らかにしている。
しかしながら、グラフィックスの性能面に関しては、表向きには制限が課されないようだ。Lenovoは25日、大手PCメーカーからは初となる、NVIDIAの「Ion」チップセットを採用するネットブックを発表した。もし他のPCメーカーも、Windows 7を搭載するネットブックで、Ionの採用を進めることになれば、ネットブックの性能は向上し、1080pのHD動画再生など、よりパワーを要求するコンテンツにも対応可能となっていくだろう。
とはいえ、NVIDIAにとっては、Intelが2009年後半に、「Pineview」の開発コード名で知られる、新たなAtomチップで、メインプロセッサの同一シリコンピース上にグラフィックスを統合してリリースしてくるため、新たな挑戦となる可能性もある。
このすべてのニュースは、Microsoftが、Windows 7の「Starter Edition」に設けられる、同時に実行できるアプリケーションの数が3つまでという制約を撤廃するかもしれないといううわさに続くものである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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