Microsoftは米国時間4月28日、「2007 Microsoft Office Suite Service Pack 2 (SP2)」をリリースした。これは「Office 2007」のマイナーアップデートをまとめたもので、既にダウンロード提供されている。
このサービスパックには、安定性とパフォーマンスを向上させる一連のアップデートが含まれているほか、「OpenDocument Format」(ODF)や「Portable Document Format」(PDF)など多数のファイルフォーマットへの対応も盛り込まれている。Microsoftは、2008年5月の段階で対応ファイルフォーマットを拡大する意向を示していた。
Microsoftはこれまで、今回のサービスパックについて、2009年2月〜4月のいずれかの時点で公開する予定だと語っていた。
このサービスパックでは、パフォーマンスと安定性の向上に加え、いくつかの細かな機能変更が加えられている。
「『Outlook』のパフォーマンスと安定性、および『Excel』のグラフ作成機能が向上したほか、『SmartArt』の表示をより細かく設定できるようになったことにユーザーは気づくだろう」と、Microsoftのグループプログラム担当マネージャー、Jane Liles氏は、同社のウェブサイトに掲載された記事の中で語っている。
一方、ODFファイルフォーマットの支持団体、OpenDocument Format Allianceは、今回のアップデートにODFフォーマットが含まれたことを歓迎する声明を発表した。
声明の中で、ODF Allianceのマネージングディレクター、Marino Marcich氏は「今回の動きは、ODFによるオープンスタンダードに基づいた相互運用性の確立を求める世界市場からの要求、とくに政府機関の声を反映したものだ」と述べ、「これは、Office 2007のリリース当初、ODFへの非対応を決定したMicrosoftの方針転換を示すもので、ODFにとっての勝利だ」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス