NVIDIAは米国時間3月17日、ソニーに対し「PLAYSTATION 3」に「PhysX」テクノロジを提供するライセンス契約を締結したと発表した。
NVIDIAのPhysXテクノロジは物理法則に基づき、ゲームのオブジェクトが物理的なイベントにリアルに反応できるようにする。従来のテクノロジで利用される反応はあらかじめ設定されたもので、同じ反応が何度も繰り返される。例えば、毎回同じように窓が割れたり、人が落ちたりする。一方PhysX対応のフットボールのスポーツゲームでは、グラフィックスプロセッサが激突の角度と速度を計算し、リアルタイムで反応を生成するため、毎回反応が異なる。
ソニー・コンピュータエンタテインメントとの契約には、PLAYSTATION 3向けのツールおよびミドルウェアが含まれる。これにより、登録済みのPLAYSTATION 3デベロッパーは、NVIDIAのPhysXテクノロジ用ソフトウェア開発キット(SDK)のバイナリ版を無料でダウンロードでき、ソニー・コンピュータエンタテインメントのデベロッパーネットワーク上で利用することが可能となる。NVIDIAは書簡の中でこのように説明した。
NVIDIAは、このSDKを「すべての機能を備えた(API)で、堅牢な物理エンジンだ。デベロッパー、アニメーター、レベルデザイナー、アーティストはリアルタイムで物理エフェクトを生成およびプレビューすることが可能となり、キャラクターとオブジェクトの物理インタラクションに対し、これまでにないほどクリエイティブなコントロールができる」としている。
2008年12月には、Electronic Arts(EA)とTake-Two Interactive SoftwareがNVIDIAのPhysXテクノロジを採用した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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