松下、世界最小デジタル一眼「LUMIX DMC-G1」をリリース

加納恵(編集部)2008年09月12日 19時04分

 松下電器産業は9月12日、マイクロフォーサーズシステムを採用した世界初のデジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-G1」(G1)を発表した。奥行き45.2mm、重量385g(ボディのみ)の小型、軽量ボディを実現している。発売は10月31日から。価格はオープンとなる。

 高さ83.6mm×幅124mm×奥行き45.2mm、重量約385g(本体のみ)という世界最小、最軽量の小型ボディと3色のカラーバリエーション、コンフォートブラック、コンフォートレッド、コンフォートブルーをそろえ、女性ユーザーの拡大を狙う。

松下電器産業代表取締役副社長の牛丸俊三氏 松下電器産業代表取締役副社長の牛丸俊三氏

 松下電器産業代表取締役副社長の牛丸俊三氏は「G1シリーズは、オリンパスと共同開発したデジタル一眼カメラの新システム、マイクロフォーサーズを搭載し、世界最小、最軽量のデジタル一眼カメラだ。この製品最大の特徴は小さい、軽いということ。重い、大きい、難しいと普及の妨げになっていたデジタル一眼レフカメラのデメリットをなくすことによって、女性エントリー層に向け提案していきたい」とユーザーターゲットを明確に話した。

 マイクロフォーサーズシステムを採用したG1シリーズは、ミラーレス構造によるコンパクトボディが最大のポイントとなる。ボディだけでなく、マイクロフォーサーズマウントを採用することによって、マウント径も6mm程度コンパクトになり、レンズも小型化された。

 撮像素子には、4/3型1306万画素(有効画素数は1210万画素)Live MOSセンサを採用。コンパクトデジタルカメラ「LUMIX」にも採用されている「おまかせiA」を搭載することで、暗い室内や逆光などの条件下でもカメラが自動でシーンを判別し、設定することで、明るさの補正が自動で行えるという。

 撮影スタイルは液晶画面を見ながら撮影できる「ライブビュー」とファインダーの2方式をサポート。ミラーレス構造のため、ファインダー部にも144万ドット相当の高精細ライブビューファインダー「LVF」を採用しているとのこと。「アイセンサー」内蔵により、液晶とファインダーの切り替えはスムーズだ。

 記録メディアはSDHC、SD、マルチメディアカードの3メディアに対応。HDMI端子を装備しているため、同社の薄型テレビ「VIERA」と接続すれば、テレビのリモコンでG1を操作できるビエラリンクも使用可能だ。

 3型の液晶部は144万ドットの高精細タイプで、牛丸氏いわく「世界で最もきれいな液晶ビューファインダー」とのこと。左右180度、上下270度までの可動もでき、幅広いアングルから撮影できる。

 ボディ「DMC-G1」(店頭想定価格:8万円前後)のほか、14〜45mm(35mm判換算で28〜90mm)の「LUMIX G VARIO 14〜45mm」レンズがセットになったレンズキット「DMC-G1K」(店頭想定価格:9万円前後)と、45〜200mm(35mm判換算で90〜200mm)の「LUMIX G VARIO 45〜200mm」レンズがセットになったダブルズームレンズキット「DMC-G1W」(店頭想定価格:12万5000円前後)も用意。交換レンズ「LUMIX G VARIO 45〜200mm」(希望小売価格:4万9350円)も用意されている。

 なお、別売のマウントアダプタ「DMW-MA1」を利用すれば、現行のフォーサーズシステム採用レンズも利用できるとのこと。

LUMIX G1シリーズ LUMIX G1シリーズ

 新G1シリーズでは、CMキャラクターに樋口可南子さんを起用。樋口可南子さんを中心に、女優鳥居かほりさん、ソプラノ歌手鈴木慶江さん、モデルの高橋まりのさん、森木美和さんの女性5人が「女流一眼隊」を結成し、G1シリーズアピールしていく。

説明 樋口可南子と女流一眼隊。写真左より森木美和さん、鈴木慶江さん、樋口可南子さん、鳥居かほりさん、高橋まりのさん

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