Appleがようやく「iPhone 3G」に電波受信感度の問題が存在することを認めた。ソフトウェアアップデート「iPhone OS 2.0.2」はこれを修正する目的で設計されたという。
米国時間8月19日夜に公開されたAssociated Press(AP)の記事によると、Appleの関係者はAPの取材に対し、最新のアップデートが「3Gネットワークの通信を改善する」ことを明らかにしたという。iPhone 3Gの電波受信感度の問題をめぐっては、世界中のユーザーから不満の声が上がる中、Appleは数週間にわたって沈黙を守ってきた。Appleが問題を修正するためのフィックスを作成しているとの憶測は先週から流れていたが、18日に公開されたアップデートに付属したリリースノートには「バグ修正」としか書かれていなかったため、実際にこれが何に対応するアップデートなのか正確には分からなかった。
したがって、このたびのアップデートですべての問題が本当に修正されているのかは定かでない。アップデートのおかげで電波受信感度が劇的に改善したという声も一部からは聞こえてくる。ある米CNET社員は、iPhone 3Gで初めて、Bay Area Rapid Transitの地下鉄部分でも電波を受信できるようになったと述べている。しかしその一方で、iPhone 3Gのネットワーク問題を記事で扱ったここ数週の間に連絡をとりあってきた読者のなかには、状況が改善されたと言われる場所で試しても3Gネットワークへの接続を維持できないと述べる者もいる。
Appleの元従業員Chuq Von Rospach氏は自らの個人ブログで今週、Appleの事情に詳しい人たちは、問題の原因とされているInfineonにフィックスを開発してもらうまでには数カ月を要すると考えていると報告した。こうした情報から類推すると、iPhone OS 2.0.2アップデートは完全なフィックスではなく、受信感度の不具合を解決するためのスターティングポイントという位置づけにあるようだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス