Appleは、「App Store」をオープンし、「iPhone 3G」を発売してからわずか1カ月間で、およそ3000万ドル分のiPhoneアプリケーションを売り上げた。同社の最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏がThe Wall Street Journal(WSJ)に語った。現在、App Storeの一日当たりの平均売り上げは100万ドルで、このペースが続けば、将来はさらに大きな数字が期待できるとJobs氏は見ている。
今のペースを維持できれば、iPhone 3G発売とApp Store開店の1周年までに累積売り上げが3億6000万ドルに達することになる、とJobs氏はThe Wall Street Journalに語っている。「いつか、(iPhoneアプリ市場は)10億ドル市場に成長するかもしれない」(同氏)
しかし一方で、iPhoneアプリの新味が薄れ、熱狂が冷めてしまう可能性もある。ブログGigaOmを運営するOm Malik氏の記事によると、同氏はApp Storeで「およそ3ダースのアプリ」をダウンロードしたが、毎日利用する価値があるのは、Twinkle、Facebook、NetNewsWire、Shozuの4つだけだったという。Malik氏は、Pinch Media創設者Greg Yardley氏に統計の協力を求めた。
彼は、iPhoneアプリの無料解析用ツール「Pinch Analytics」のライブラリを使用しているアプリメーカーはわずか数社と断った上で、自分たちのデータによると、無料アプリと有料アプリの比率は少なくとも10対1だと指摘した。また彼は、App Storeにおけるダウンロードのペースは減速しているとした上で、初期の熱狂はすでに冷めており、減速は予想できたと語った。
Pinch Mediaが収集したデータによると、あるアプリケーションのユニークユーザーのうち、毎日そのアプリを利用するユーザーは平均で20%以下だった。また、Yardley氏によると、人々のアプリの1回当たりの平均利用時間は5分弱だという。大半のユーザーは1日1回しかアプリを利用せず、1日当たりの平均利用回数は約1.2回だった。
再びAppleに話を戻すと、App Storeのオープン後、最初の1カ月間にiPhoneユーザーがダウンロードしたアプリケーションの数は6000万以上だったとJobs氏は述べている。App Storeでは、多くのiPhoneアプリケーションが無料で提供されている。
売り上げのうち70%、Jobs氏によると約2100万ドルは、アプリケーション作成者のものとなる。そして、残りの30%がAppleのものとなるが、さまざまな費用に充てるのには十分な額だという。
トップ10の開発者が約900万ドルを占め、開発者全取り分の半分近くに相当している、とJobs氏は語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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