「Sims」のクリエーターであるWill Wright氏と同氏のMaxisスタジオによるゲーム「Spore」のリリースを心から待ち望んでいる人々にとって、米国時間5月20日はその欲求をますます刺激される日となった。
Electronic Arts傘下の制作会社であるMaxisがゲームのほんの一部、つまりSporeの細胞フェーズのビデオをリリースしたからだ。
読者はすでに知っているかもしれないが、このゲームは生命の進化をテーマにしたものである。プレーヤーに課せられる義務は、キャラクターを小さな胞子レベルのクリーチャー(生物)から一歩ずつ進化のはしごを上り、部族レベル、都市、全文明、そして最終的には銀河のレベルまで成長させることである。
そして、筆者のような人々がSporeに夢中になる理由の1つが、まず、Wright氏の新作ゲームをプレーする機会がどれほどあるかということにあるのは明白だ。第2に、ほとんど意味のない顕微鏡レベルの浸出物から銀河を制覇する神に準じる存在にまで進化の連鎖をたどることのできるゲームがほかにどれくらいあるかということだ。
それほど多くはない。むしろ1つしかない。
それでは細胞フェーズとは何だろうか。筆者もそれを説明することはできるが、Maxisにその商品についてコメントしてもらおう。「細胞フェーズとは、Sporeの基本への導入部分である。あなたはいん石によって惑星上に落下した単純な生命体をプレーする。このフェーズは上から見た2次元環境でプレーされ、プレーヤーは草食性、肉食性、雑食性のいずれかの生物を選択できる。あなたはDNAを獲得し、クリーチャーの能力を向上させるためのパーツを集める。(中略)自分より大きい、肉食性の生命体を避けながら、自分よりも小さい生命体または藻を食べる。その間中、強力な海流の中でもまれる。最終的にあなたは十分な大きさまで成長して足を生じさせ、水中からはい出して上陸する」
SporeによってMaxisのイノベーターたちは、彼らの呼ぶところの「massively single-player game」を開発した。このゲームはシングルプレーヤーゲームだが、プレーヤーはあらゆる種類のコンテンツ(クリーチャー、宇宙船、奇妙な建物など)を作り出して、そのコンテンツをより大規模なSporeの宇宙にアップロードすることができる。「massively single-player」とはそうした特性を説明した用語である。さらにそれは、たとえゲームは自分1人でプレーできるとしても、誰もがコミュニティー全体のコンテンツ作成に参加できることを意味する。
そして今、Maxisは細胞フェーズのビデオをリリースすることによって、一般大衆にゲームの詳細についてもう少し知ってもらおうとしている。Sporeは9月7日にリリースが予定されている。
その他、Sporeの世界にまつわる耳寄り情報の1つに、6月17日の「クリーチャークリエーター」公開がある。これはフリーソフトウェアであり、実際のゲームを購入する前でもSporeのクリーチャーを作成できるというものである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」