任天堂は、同社のWiiおよびGameCubeのシステムを支える技術に使われている特許を巡って争われていた訴訟で2100万ドルの支払いを命じられた。Associated Pressが報じている。
テキサス州ラフキンのAnascapeは2006年に任天堂を相手取って訴訟を起こしていたが、テキサス東部連邦地方裁判所の陪審は米国時間5月14日、Anascapeに軍配を上げた。
任天堂は評決を不服として控訴するとし、金額について次のように述べた。
「また、裁判所が評決の金額を即刻大幅に引き下げることを期待したい。金額は不正確な計算に基づいており、正しく算定すれば大幅に少なくなるはずだ」と、任天堂の広報担当Charlie Scibetta氏は述べている。
裁判資料によると、Anascapeは、任天堂のWii リモコン、Wii用のクラシックコントローラ、Wii用のヌンチャク、ゲームキューブのコントローラが米国特許6,906,700を侵害していると主張している。この特許は「振動機能付き3Dコントローラ」に関するもので、2000年11月に申請された。
これに対して、陪審は、Wii リモコンとヌンチャクのコントローラは同特許を侵害していないが、Wii用のクラシックコントローラ、ウェーブバード、Gamecubeのコントローラは侵害していると結論づけた。
任天堂は、裁判所に提出した最新の書類の中で、同社の製品が同特許を侵害したとする十分な証拠はなく、Anascapeの特許申請以前に、2000年10月に米国で発売され特許訴訟の対象ともなったソニーのDualShock 2コントローラをはじめとする諸発明があり、同特許は自明かつ無効であると主張してきた。14日には、訴訟を却下するよう判事に求めていた。
裁判資料によると、Anascapeは同特許を巡ってMicrosoftも提訴していたが、裁判が審理に入る直前の5月1日に和解している。
この訴訟の舞台となったテキサス東部地区の地方裁判所は、審理の早さと陪審が原告側に有利なことで知られ、他の地裁に比べ特許訴訟が多い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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