Microsoftは、Microsoft Worksの広告付きバージョンであるWorks SE(Sponsored Edition)の提供を数カ国で開始した。
Works SEでは、文章を書いたりスプレッドシートを編集したりする際に小さな広告が表示される。広告はオンラインで更新されるが、今のところMicrosoftと少数の協力企業の広告がほとんどだ。
Works SEはPCメーカーには無償で提供されるが、広告料収入の分配はない。もっとも、大手コンピュータメーカーは、通常、1ドルから2ドルでWorksのローエンド版を入手できる。
同社のバイスプレジデントChris Capossela氏によると、広告付きWorksは同社が可能性を探っている製品の一つであり、本格的な収入源にしようとしているわけではないという。
「これは試行だ。テストであり、『こうしたソフトウェアはありうるだろうか』という趣旨のものだ」
Worksによる利益はコンピュータメーカーからの同製品の売り上げより広告販売による方がはるかに大きいだろうという意見が社内に多く、Microsoftはしばらく前からこうした製品を検討していたのだという。
Capossela氏は、同無償製品に対する初期の反応はこれまでのところ肯定的だと述べる。同氏は、「消費者はこの価格面を気に入っている」と笑い、Microsoftが心配していた「押しつけがましい」といった意見はないと付け加えた。
Microsoftは2007年8月に、Works SEの試行を始めると発表した際、同社は対象地域や提供方法についてはほとんど明らかにしなかった。
Microsoftは現在も同製品をどこで入手できるかを公表していない。同社は米国、フランス、カナダ、ポーランド、英国の5カ国でWorks SEをテストしている。取り扱っているコンピュータメーカーは限定的で、Microsoftはそのメーカー名を明らかにしていない。
しかし、ウェブサイトによると、Packard Bellは英国で販売している一部のモデルにそのソフトウェアを搭載している。同じ方法で(検索エンジンを利用)ソニーも米国で同製品を提供していることが判明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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