Steve Jobs氏についてあなたが何を言おうとかまわない。だが、同氏がAppleの最新ラップトップをオフィスで使用されるありふれた封筒の中から取り出した時、筆者はJobs氏のショーマンシップとこのラップトップの目を見張るようなスリムなデザインに対し畏敬の念を抱いた。「MacBook Air」は完全にこれまでで最も薄いラップトップというわけではないものの、その中に数えられる1つだ(例えば、富士通の「LifeBook Q2010」と東芝の「Portege R500」はいずれも厚さ0.8インチとなっている。しかし、両製品ともMacBook Airのように最も薄い部分で0.16インチまで薄くはない)。
こうしたデータでは、MacBook Airが人々を興奮させる理由を真に伝えることは難しい。封筒を用いたパフォーマンスはそのためだ。だが、封筒を目にしても、筆者にはこのラップトップがここまでスリムなものだと予想することはできなかった。MacBook Airを持ち上げた時、Dr. Seuss氏の絵本ほどの重さと薄さのパッケージに収まったワイドで明るい13.3インチのディスプレイが醸し出す不釣合いな姿を受け止めるのにしばらく時間を要した。
MacBook Airを置いて実際に使ってみた。iPhoneユーザーにはおなじみであろう一連のジェスチャーコントロールが取り入れられた新しいマルチタッチトラックパッドがたまらなく嬉しい。ジェスチャーは覚えやすく忘れにくいため、一度このユーザーインターフェースに慣れてしまうとApple製品の愛好者になる可能性が高い。Appleのうまいやり方だ。標準的な「MacBook」に近いフルサイズのキーボードはライターや学生に受けるだろう(実際に使用した感覚は、従来のMacBookのキーボードと同じだが、直接並べて比較していないため断定はできない)。操作性に関しては、MacBook Airはおそらく、ユーザーが妥協する必要のない、初の重さ3ポンド(1.36kg)のノートブックだろう。
だが、妥協しなくてはならない点が全くないわけではない。筆者の周囲の人たちは、MacBook Airに未搭載の機能について異なる見解を持っているようだ。例えば、筆者は光学ドライブがなくても気にならないが、イーサネットと携帯電話を接続するためのコネクタがないのが不満だ。他方、筆者のビデオチームの面々はFireWireが利用できないことにショックを受け、筆者のビジネスマンの友人は拡張スロットがないことが信じられないといった様子だった。だが、人目を引き付け、持ち運びもきわめて便利、かつ比較的価格競争力も高いこのラップトップは、筆者の中では最高の地位を占めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス