シャープは、コントラスト比10万対1を実現した新液晶技術を開発、発表を行った。新液晶はハイコントラスト、一層のスリム、コンパクト化、140kWh/年の低消費電力と「画質」「薄さ」「環境性能」において、現行液晶テレビを大幅に上回るスペックを実現している。
発表会であいさつを行った社長の片山幹雄氏は「新液晶は、現在登場しているテレビとは段違いなものに仕上がっている」と話した。
試作機として展示されたモデルは52型を用意。現行モデルが2000対1としているコントランス比を10万対1まで引き上げていることが大きな特長だ。リビングルームを想定した200ルクスの明るい室内でもコントラスト比3000対1(現行機種は900対1)を確保している。
本体サイズは、最薄部で20mm、最厚部で29mmと大幅なスリム化に成功した。現行最新機種の最薄部が81mmということから比べれば、4分の1以下にまでスリム化が図られることになる。同じく重量面でも現在約30kgある重量を約25kgにまで軽量化される。
動画応答速度はブラウン管同等の4msec、色再現性は現行液晶テレビを上回るNTSC比150%を実現する。発売時期、価格は未定としているが、片山社長は「2010年稼働の堺工場までには量産を間に合わせたい」と話した。
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