週末に発売されたAppleのiPhoneを発売当日に入手するのは思ったほど困難ではなかった。むしろ、一部の顧客はiPhoneを使えるようにするのに苦労したようだ。
Appleの各店舗では、誰もが欲しがるiPhoneの在庫が、米国時間7月1日についに底を尽き始めた。サンフランシスコのダウンタウンにあるApple Storeの従業員によると、同店では1日の昼過ぎに完売したが、2日の朝には次の品が入荷予定だという。AT&Tの各販売店では、6月30日の時点でほぼ完売状態だった。しかし、iPhoneの販売が一時的に中断したことで、AppleとAT&Tは、週末にかけて一部の顧客を悩ませたiPhoneのアクティベーション問題に対応するための時間稼ぎができそうだ(CNETのレビューはこちらをクリック)。
AppleとAT&Tは、iPhoneの発売に際し、革新的なアクティベーションのスキームを発表した。通常、携帯電話のアクティベーションは販売店の店員が行うため、購入者は店内で1時間近く待たなくてはならない。しかし、6月29日の発売当日は長蛇の列が予想されたため、Appleは、顧客が自宅でiPhoneをアクティベーションできるようにiTunesを使ってAT&Tのアクティベーションプロセスに接続する方法を考案した。
しかし、6月30日と7月1日の2日間にそのアクティベーションシステムにいくつかの不具合が報告され、アクティベーションを待たされたiPhoneの購入者らは不満を募らせた。どうやら、大勢の購入者がiPhoneをアクティベーションをしようとしてシステムに殺到したことが原因のようだ。Appleのサポートディスカッションや他の掲示板のコメントによると、AT&Tの既存の顧客よりも同社で新規の番号で申し込んだ顧客の方が問題は少なかったようだ。
AT&Tで無線事業の広報担当を務めるMark Siegel氏は、「大半のiPhoneユーザーは、iTunesを使って2〜3分間で無事にアクティベーション作業を終えている」とした上で、「しかし、中にはアクティベーションがうまくいかない顧客が存在することも事実だ」と付け加えた。
本来のアクティベーションプロセスは非常に簡単だ。iTunesの最新版がインストールされたMacかPCにiPhoneを接続すると、iTunesがユーザーを自動的にアクティベーションプロセスに導く。ユーザーがクレジットカード番号を入力し、料金プランを選択すると、iPhoneのアクティベーション完了を伝える確認メールが届く仕組みだ。
しかし、一部の顧客はこの確認メールがなかなか届かないことに苛立ちやもどかしさを覚えた。
Appleの広報担当のNatalie Kerris氏はメールの中で、「ごく少数の顧客において、アクティベーションプロセスに若干の不具合が生じた。現在、われわれは問題の迅速な解決に向け取り組んでいる」と述べた。
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