Prudential Equity GroupのアナリストJesse Tortora氏のレポートによると、Appleは、2007年末までに「iPod」全機種の記憶装置をフラッシュメモリにする計画を進めている可能性があるという。
Tortora氏のレポートは、米国時間2月7日のAppleInsiderで紹介された。「iPod nano」と「iPod shuffle」はすでにフラッシュメモリを搭載しているが、Appleは製品の仕様変更の一環として、ビデオiPodにもフラッシュメモリを採用するのではないか、とTortora氏は考えている。
フラッシュメモリには多くの利点がある。まず、ハードディスクの可動部分は振動や落下が続くと故障する可能性があるが、フラッシュメモリにはこうした可動部分がない。また、iPodの筐体を薄く小さくできる。さらに、フラッシュメモリへの移行によってバッテリ駆動時間も延び、現行の30Gバイトモデルで最大3.5時間のビデオ再生が5.5時間になると、Tortora氏は説明する。
逆にマイナス面としては、フラッシュメモリは価格が高いということが挙げられる。ビデオiPodの生産に必要なだけの量を確保するとなればなおさらだ。ただし、Appleはサムスン電子をはじめ数社に計12億5000万ドルを前納してフラッシュメモリの安定確保に努めており、その上フラッシュメモリの価格自体も下がり続けている。
Tortora氏はまた、新しいiPodはフラッシュメモリのほかにWi-FiチップやGPSチップ、改良型のタッチスクリーンディスプレイなどを取り入れ、「iPhone」と似た外観になるかもしれないと予測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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