富士通は1月30日、防水対応のケータイとしては最薄となる17.9mmのFOMA F703iを2月2日に発売すると発表した。
薄型で防水機能を持ちながらも、着うたフルやNapster To Go、おサイフケータイなど903iシリーズなみの機能に対応。ケータイの表面からホワイトLEDでやさしく光が浮かび上がる「フローティングデザイン」など見た目にもこだわり、機能とデザインに力を入れたものとなっている。
富士通モバイルフォン事業本部長 経営執行役 富田達夫氏は、「生活の中で、水回りのシーンは多いと考えていた。これまでにも防水タイプの携帯電話は発売されていたが、アウトドア志向のガッチリとしたタイプで、われわれは防水らしくないおしゃれなものにしたかった」とコンセプトを話す。
同社の調べによれば、「防水ケータイを欲しいと思うか」というアンケートに対し、欲しい(34.2%)、興味はある(43.0%)と答えた人は77.2%だったという。欲しくないと答えた人の理由としては、デザインが悪くなりそう、見た目を犠牲にしての防水はいらない、などデザインに関するものが多く、それが解決されれば防水のニーズはさらに高いだろうと見る。
今回の防水レベルとしては、IPX5級とIPX7級を持っており、防水雨中で傘を差さずに話したり、洗面器などに張った静水につけてゆすりながら汚れを洗い流すことができるという。デモでは、バスルームで通話したり、話している途中にうっかり落としても問題なく使えることをアピールした。ケーブルのつなぎ口が開いていると閉じるように警告する機能もついている。
防水と薄型を実現したのは、独自のパッキン構造の開発やさびないステンレスのネジ、スキーウェアなどで使われるゴアテックスを使った音響用の防水シートの使用、パッキン付き電池カバーなどがあり「これらのさまざまな技術の結晶」とモバイルフォン事業部長代理の佐相秀幸氏は説明した。
女性の利用を想定し、スノーホワイト、ブロッサムピンク、ランプブラックの3色にしたほか、自動音声が話しかけてくれ、リアリティのある通話のフリができる「イミテーションコール」といった機能も備える。イメージキャラクターとして木村拓哉氏を起用し、2月2日よりCMをオンエアする。
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