Microsoftは米国時間9月14日、メディアプレーヤー「Zune」を披露した。内容としては、大方のファンが予想した通りとなった。
Microsoftによると、同社がホリデーシーズンに間に合わせたいとする同デバイスには3色のカラーが用意され、内蔵するWi-Fi機能により、近くにある別のZuneデバイスと曲を全コーラス共有できるという。規制当局への提出書類から明らかなように、同デバイスは30Gバイトのハードディスクのほか、3インチのスクリーンを搭載している。Zuneにブラック、ブラウン、ホワイトの3色があることは分かっているが、その価格情報については一切明かされていない。
一方Appleは、30Gバイトの容量を持つ改良版のビデオ対応「iPod」を12日に発表した。こちらは、ワイヤレス機能やワイドスクリーンが未搭載ながら、画面が明るくなり、バッテリ駆動時間も延びて、価格も249ドルに引き下げられた。8月には、MicrosoftがZuneを当時の30Gバイト版iPodの価格だった299ドルに設定してくるとの報道もあった。Microsoftは14日、Zuneの価格に関する詳しい情報の公表は拒否したものの、数週間以内には競争力の高い価格設定を明らかにするとした。
MicrosoftのZune担当シニア製品管理ディレクターScott Erickson氏によると、Zuneは一人寂しく音楽を聴くこれまでの典型的な形とは違う提案をするデバイスで、iPodとは異なるものだという。
Zuneユーザーは選択した曲、自分で制作した曲、あるいは写真をすべて、内蔵のWi-Fi経由で別のZuneプレーヤーに送信することができる。共有する曲は、最大3日間で3回まで聴くことができる。友人からもらった曲が気に入ったら、その曲にフラグを付けておき、あとでそれをZune Marketplaceから購入することができる。ただし、どの曲でも共有できるようになるわけではないと、Erickson氏は語っている。アーチストが曲を共有できない設定にすることも可能だが、ファンはほとんどのタイトルを共有できるようになるだろうと、同氏は加えている。
Erickson氏は、「新しいバンドやアーチストを中心とするコミュニティーの構築を考えている。現時点では、このようなことは実際にはできない。だが、われわれが提供するのはつながりだ」と語っている。
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