矢野経済研究所は8月3日、同社のインターネットリサーチサービスモニターを対象に実施した、ワンセグ携帯に関するウェブアンケート調査の結果を発表した。調査期間は6月6日から6月20日、調査対象は同社モニターのうち、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川に居住する16歳以上の者で、標本数は、事前調査が2万9645名、本調査がワンセグ携帯所有者、購入意向者、非購入意向者それぞれ300名ずつの900名となっている。
調査によれば、ワンセグ携帯で視聴される番組は、ニュースやスポーツなどリアルタイム性が求められるジャンルが多いという結果が出た。一方、HDDレコーダーで録画されるジャンルは映画やドラマなどが中心であり、ワンセグ携帯はHDDレコーダーを補完する形になっていることが分かった。
また、ワンセグ携帯の購入意向者は、所有者よりも、デザインやブランド、流行などに敏感な傾向があることが分かった。このような傾向を持つ購入意向者は、ワンセグ携帯の普及に大きな影響を及ぼすと予想される。また、職業別では、所有者には会社員が多く、主婦が少ない傾向となっていた。
矢野経済研究所では、北京オリンピックというキラーコンテンツの登場やワンセグ独自放送の開始が期待されることにより、2008年のワンセグ携帯の普及台数は1835万台になると予測する。以降、2010年には3480万台まで伸びるとしている。2010年時点の日本の人口が現在の1億2776万人とほぼ変わりないものとすると、約27%がワンセグ携帯を所有する計算となる。
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