Microsoftは米国時間7月27日、音楽市場でのApple Computerに対する遅れを取り戻すため、同社は多額の資金を投入する計画だと述べた。しかし、この遅れを取り戻すには数年はかかるだろうという見解も示した。
MicrosoftでEntertainment and Devices Divisionの社長を務めるRobbie Bach氏は、同社が開いた金融アナリスト向け会合で、同社は2006年内に米国内でデジタル音楽プレーヤーを発売する予定で、2007年にはその他のデバイスや地域にもサービスを拡大する計画だと述べた。
「われわれは、(数年にわたって)音楽市場に多額の資金を投入することを検討している。長期に渡る計画となるだろう。半年で完了する戦略ではない」(Bach氏)
Microsoftは先週、「Zune」ブランドの下、デジタル音楽プレーヤーとサービスを提供していく計画を正式に認めたが、ハードディスクを搭載し、Wi-Fi機能を備えたデジタル音楽プレーヤーが2006年内に発売されるという内容以外、ほとんど詳細は明らかにしていない。
この取り組みは、同社の戦略としてはこれまでとは大きく異なる。同社は今日まで、Appleに対抗するためにパートナー路線をとってきた。その結果、パートナー企業の販売する多くのデバイスやサービスで、Microsoftのテクノロジが使われてきた。しかし、それらは、ほぼすべてにおいて互換性があるものの、Microsoftが望んでいるものとは異なっていた。
Bach氏は、たとえZuneブランドを立ち上げたにしても、Microsoftはパートナー企業を中心とした「PlaysForSure」プログラムを継続していくと述べた。
Bach氏はアナリストらの質問に答え「PlaysForSureは今まで通り継続する」と述べた。「これからもサポートを続けていく予定だ」(Bach氏)
Bach氏は、Zuneに関する新情報を明らかにしなかったが、人との共有感を創り出すことや、新たな楽曲を容易に発見することが、Zuneの中核になると述べた。同氏はまた、「われわれは、他社とは違った方法でZuneを提供していきたい」とも述べた。Microsoftでは、Zuneは3年〜5年で利益が見込めるようになると予想しているという。
Bach氏によると、Zuneは、Microsoftが提供する「Xbox」、「Media Center」、またゲームサービスの「Live Anywhere」などとも、つながりの深いものとなるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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