Linuxベースのタブレット製品「770」が成功を収めたことを受けて、Nokiaがインターネット閲覧専用デバイスの次世代版の開発に取り組んでいる。
同製品は2005年にリリースされ、Nokiaが携帯電話接続を持たないデバイスを製作することに疑問を持ったガジェット愛好家らの関心を集めた。Nokiaは、770タイプのデバイスの次世代製品も、モバイルネットワーク対応にする予定はないと述べている。
Nokiaのコンバージェンス製品担当バイスプレジデントAri Virtanen氏は、携帯電話接続機能を除外する選択をしたことで、同社はより自由になったと話した。「われわれは、携帯電話のバリューチェーンには取り込まれたくないという強い気持ちを持っている。そうした世界からは、一歩身を引いていたい。携帯電話では、一度SIMカードを挿入すると、自動的にキャリアのコントロール下に置かれてしまうからだ」(Virtanen氏)
Nokiaは携帯電話接続に関して、「決して実装しないとまでは言い切れない」というスタンスを取っているが、現時点では、接続形態にモバイルネットワークを採用したタブレットデバイスは提供していない。
その代わり、同社は次世代のタブレットデバイスに新たな機能を追加することを検討しており、さまざまなデザイン案を模索している。
刷新される可能性があるものの1つが、インターフェース技術だ。現行のデバイスでは、スタイラスペンを用いてテキストを入力するタッチスクリーン方式が利用されているが、画面と同サイズの仮想キーボードが付いたに入力モードを親指で操作することができる。
また、ウェブカメラが初めて搭載される可能性もある。Virtanen氏は、有線インターネット利用者の行動パターンを調査し、そのうえでモバイル機能面を充実させるという方法によって、付加的な機能を同デバイスに加えていくつもりだと語った。最新のソフトウェアアップグレードで、インスタントメッセージングおよびインターネット電話を実現する「Google Talk」がサポートされたのも、こうした理念に基づいてのことだと考えてよいだろう。
WiMAXも忘れられてはいない。「WiMAXが(搭載される)公算は大きいが、確約はできない。もっとも、WiMAXが無線LAN並に普及すれば、その可能性はさらに大きくなるだろう」(Virtanen氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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