Nokiaは、Linuxで動作するポケットサイズのウェブ閲覧用デバイス「Nokia 770 Internet Tablet」を発売した。
Nokiaは米国時間7日に声明を出し、一部小売店と同社のウェブサイトで、770が350ユーロ(約412ドル)で販売されることを明らかにした。だが、米国での発売は来週以降になる見通しで、欧州の一部の国では同製品が品切れになっている。
Nokiaは5月に770を発表し、これに対応するソフトウェアの開発支援を求め、Maemoというオープンソースプロジェクトも同時に発表した。同社はさらに、Linuxの開発者あるいは利用者に対して特許侵害訴訟を起こさないことも同時に約束した。
Linuxは、サーバで当初普及したが、PCや小型デバイスに搭載すべく、多くの企業が工夫を凝らしてきた。MontaVista Softwareは、家電製品版Linuxを2003年から販売している。また、小型デバイスおよび組込計算処理デバイス用ソフトウェアの経験が豊富なWind River Systemsも、家電製品版のLinuxを10月に発表している。
また、Linuxは、主にハイエンドモデルではあるが携帯電話にも浸透しつつある。
770では、802.11b/g無線ネットワークを利用した電子メールやウェブの閲覧が可能になっている。ただし、同システムは携帯電話網には対応していない。
同製品は、オペレーティングシステム(OS)/ソフトウェアスイートとして「Nokia Internet Tablet 2005」を採用しているが、2006年上半期出荷予定のアップデートでは、VoIPとインスタントメッセージング(IM)が新たにサポートされる。
同製品は、Texas Instruments(TI)の220MHz版「OMAP 1710」プロセッサと、4.13インチ、800ピクセル×480ピクセルのタッチスクリーンを搭載している。770のサイズは、幅5.6インチ(約14.2cm)、厚さ4分の3インチ(約1.9cm)である。
770にはBluetoothネットワーキング機能も搭載されており、インターネットにつながった携帯電話に無線で接続できる。BluetoothやUSBが用意されているため、パーソナルコンピュータからのデータ転送も可能になっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス