ウィルコムは6月6日、話せるPDAとして人気を博しているW-ZERO3の新バージョン「W-ZERO3(WS004SH)」を発表した。6月22日より発売する。カラーは、ガンメタリックとパールホワイトの2色。
ウィルコムストア価格では、新規で通信モジュール「W-SIM」ありの場合は4万4800円。現在と比べて5000円程度コストアップという。機種変更の場合は4万1800円、本体のみの場合は5万円となる。
見た目、重さや大きさなどは従来のものと同じだが、表面にインテルロゴが追加された。また、本体のメモリが128Mバイトから256Mバイト(ユーザーエリアは約197Mバイト)になったほか、電子辞書が搭載された。ただし、メモリは電子辞書ソフトなど削除可能なプリインストールデータを削除した場合の値。搭載辞書は、三省堂電子辞書「エクシード英和辞典」「エクシード和英辞典」「デイリーコンサイス国語辞典」および「英文ビジネスレター辞典」となる。
同社によれば、ユーザーアンケートによる機能改善点のトップはバッテリーだったという。しかし、「残念ながら改善できなかった。短期間での改善は厳しい」(常務執行役員 土橋匡氏)と明かした。利用動向としては、およそ105分/月の音声通話が使われており、「データ通信だけでなくケータイとしても、PCとしても活用いただいている」(土橋氏)と単なる端末でない、新しいツールであることを強調した。
また、W-ZERO3がビジネスシーンで連動できるネットワークが必要だとして、ビジネス向けサービスを8月をめどに開始することを明らかにした。企業が新たな設備を用意することなく、W-ZERO3のメールやスケジュール、ToDoなどのデータ保管ができるASPサービス「WILLCO Business Package A(仮)」と自社サーバを持つ中小企業向けのVPNサービス「WILLCO Business Package B(仮)」を予定している。
組込みブラウザなどを開発するACCESSが、ソニーのロケーションフリーに対応したWindows Mobile向けのソフトの開発に着手しているが、会場では、W-ZERO3を上で動作するロケフリのデモ展示が行われていた。3.7型の大画面を搭載したZERO-3は、テレビとしても見やすいと好評を得ていた。今年の夏に対応を予定しているという。
W-ZERO3が初めて発売されたとき、徹夜で量販店に並んだ人も登場し、ウィルコムストアでも即日完売した。Windows Mobileを搭載した端末としては類を見ない人気ぶりで、発売から1カ月で約5万台、半年足らずで15万台を達成したという。今後は、テレビの閲覧やビジネス向けサービスなど、さまざまな周辺環境を整えることで、スタンダードツールとして幅広い層にアピールしていきたい考えだ。
※お詫びと訂正:掲載中の写真について、当初常務執行役員 土橋匡氏としておりましたが、代表取締役社長 八剱洋一郎氏の誤りでした。ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びし、訂正いたします。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」