ワコムは5月24日、パソコンの画面上で電子ペンと指の両方で入力操作を可能にするセンサーシステムを開発したと発表した。
開発されたセンサー・システムは、電磁誘導方式(EMR)センサーと、タッチパネルなどに試用される抵抗膜方式センサーを組み合わせたものだ。液晶ユニットの表面側に抵抗膜センサー・スクリーンを、背面側にEMRセンサーを配置し、一体化されたコントローラーに接続する。両センサーのコントローラーが一体化されたことで、セットメーカーのシステム構成が容易になるとしている。
この技術は「Windows Vista」対応パソコンの仕様に合わせたものだ。Windows Vistaでは一部を除いてタブレットPC機能を標準搭載することが発表されている。これにより、従来のEMRセンサーを搭載したタブレットPCの操作感と、指による手軽な操作が両立する。
ワコムでは、2006年第4四半期から出荷開始を予定しており、最初の1年間で15万本の出荷を見込んでいるという。また、5月23日からシアトルで開催される「Microsoft WinHEC 2006」の自社ブースにて展示している。
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