ニューヨーク発--Apple Computerがマンハッタンに建築中だったApple Storeの新しい旗艦店が、米国東部夏時間19日午後6時にオープンする。この店舗は24時間営業で、熱心なAppleファンは昼夜の区別なく製品に触れたり対面サポートを受けられる。
ミッドタウンにオープンするこの新店舗は、これまでにつくられたApple Storeのなかでも最も大がかりなものとなっている。高さが10メートル近くあるガラスキューブの入り口が特徴で、店舗は地下に広がっている。入り口は、五番街767番地(58丁目と59丁目の中間)--Plaza HotelやBergdorf Goodmanの向かい側のGeneral Motorsビル前パブリックプラザ広場のなかにある。
現在世界中に147店舗を展開するAppleは、2002年にマンハッタンで1つめの店舗をソーホーにオープンさせた。そして同社は、マンハッタンで2番目の出店場所として、セントラルパークの正面入り口からもほど近く、世界有数の人の流れを誇るショッピング街を選んだ。
AppleのRon Johnson氏(小売販売担当シニアバイスプレジデント)は、正式オープンに先立って18日に行われた記者会見のなかで、「ソーホーと同じくらいニューヨークにとって特別な意味を持つ場所を探したかった。そして、このパブリックプラザに一目ぼれした」と語った。
この店舗には立地のほかにもすごい点がある。Appleは、ニューヨークの新しいランドマークまで作り出したのかもしれない。通りから見えるのはガラスキューブの入り口だけで、まるでパリのルーブル美術館にあるI.M. Pei氏設計のピラミッド型の入り口を思い出させる。
GM Plazaの約5%ほどの面積しかないこのガラスキューブは、930平方メートルの広さの店舗全面に自然光を提供する。ガラスキューブの中央にはガラス製のらせん階段が配置され、ここを通って店舗に下りるようになっている。これは、Jobs氏、Johnson氏、そして建築事務所Bohlin Cywinski JacksonのPeter Bohlin氏を含むチームが設計した。
ペンシルバニア州ウェイン在住のSam Baker氏は18日、五番街のこの近辺を家族と一緒に散歩していた。熱心なAppleファンで、先ごろ新しいIntelベースのMacBookを購入したばかりのBaker氏は、外から見たその光景に感動していた。
「デザインはAppleにとって非常に重要だ。そして、この店は素晴らしいの一言に尽きる」(Baker氏)
同氏の息子で、自分用のiPod Shuffleも持っている9歳のOtis君も同じように感動していた。「Apple Storeを見るだけの目的でニューヨークまで来ようとは思わない。けれど、これは本当にかっこいい」(Otis君)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」