シンガポールに拠点を置く電子機器メーカーCreative Technologyは米国時間5月15日、人気の高いApple Computerの「iPod」が同社の特許取得済み技術を侵害しているとして、2件の訴訟を起こした。
Creativeは米国際貿易委員会(ITC)に訴状を提出し、Appleに米国内でiPodおよび「iPod nano」の販売差し止め命令を求めている。またこれとは別に、Appleに対する差し止め命令および損害賠償を要求する訴訟をカリフォルニア州地方裁判所で起こしたという。
Creativeはいずれの訴訟においても、iPodおよびiPod nanoが、2005年8月に認められた同社プレーヤー「Zen」のインターフェースに関する特許を侵害していると主張している。
Creativeの最高経営責任者(CEO)Sim Wong Hoo氏は2005年12月、同社はこれらの特許侵害を「積極的に追求」していく意向だと語った。
Appleはこの件に関するコメントを拒否している。
特許侵害をたてに、「iTunes」やiPodによって巨利を得ているAppleから賠償金を取ろうと試みたのは、Creativeが初めてではない。香港の企業であるPat-rightsは、Appleのデジタル権利管理技術が同社の知的所有権を侵していると述べている。また、Contois Music & Technologyと呼ばれる会社も、iTunesのインターフェースには同社の特許技術が用いられていると話している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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