ソニーとサムスン電子が合弁で設立した液晶パネル製造会社のS-LCDは4月19日、液晶パネルモジュールの出荷を開始したと発表した。ソニーとサムスン電子の両社に提供する。
S-LCDは、サムスン電子とソニーが共同出資し、2004年4月26日に設立された企業。今回出荷されたパネルは、第7世代と呼ばれる1870mm×2200mmのガラス基板を使って作られたアモルファスTFT液晶パネルに、駆動回路やバックライトなどの周辺回路を組み込んだものだ。
これまで、液晶パネルのガラス基盤サイズとしてはシャープの亀山第1工場の第6世代(1500mm×1800mm)が最大だったが、S-LCDはこれを抜いたことになる。ただしシャープはさらに大型の第8世代(2160mm×2400mm)と呼ばれるサイズのガラス基盤を使う亀山第2工場を2006年10月に稼働させる計画を発表している(関連記事)。
S-LCDの生産能力は月間6万枚(ガラス基板ベース)となっており、46型テレビに換算すると月間36万台分のパネルの生産が可能になる。S-LCDはソニーとサムスン電子の2社に同量のパネルモジュールを提供する。ソニーでは液晶テレビの2005年夏以降に発表する製品の一部に今回のパネルを搭載する計画だ。
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