シャープは3月23日、1つのイメージセンサで被写体までの距離と画像を同時計測できる「距離画像CMOSセンサ」を開発したと発表した。
距離画像CMOSセンサは、同社の高性能イメージセンサを実現する回路設計やプロセス技術、距離画像センサに関する基盤技術を保有する静岡大学 電子工学研究所 川人祥二教授、スズキによる産学官共同研究「文部科学省 浜松地域知的クラスター創成事業」の成果だ。
従来も、2台のカメラを用いた「ステレオカメラ」や、スリット光を被写体に順次照射する「光切断法3次元センサ」などが存在した。しかし今回の距離画像CMOSセンサでは、電荷転送方式に基づく特殊画素構造、一定間隔でLEDから照射された近赤外光の反射時間で距離を求めるTOF方式の採用により、システムの簡素化や小型化が可能になったという。
画質面では、QVGAの高解像度と30フレーム/秒の応答速度により、距離の計測と同時に画像を高精細かつ高速で認識することが可能。今後は人物位置検出をはじめとした家電用途、侵入者位置検出といったセキュリティ用途、衝突回避支援といった車載用途など、新しい搭載商品市場の創出に向けて商品化に注力していくという。
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