バンダイは3月16日、ウィルコムの多機能通信モジュール「W-SIM」を搭載した子供向けPHS端末「キッズケータイ papipo!」を、6月に発売すると発表した。
papipoは、2つ折り型のPHS音声端末だ。通信機能はウィルコムのW-SIMを利用する。音声通話とメールの送受信のほか、バンダイが用意する専用コンテンツの閲覧とダウンロードが可能。30万画素のカメラ機能も搭載している。メインターゲットは7歳から12歳の小学生で、インターネット通販および全国のトイザらス店舗、ウィルコムの代理店を通じて販売される。
ラインアップは、ブルーを基調とした「ぱぴぽブルー」と、バンダイの人気商品「たまごっち」のキャラクターをあしらった「たまごっちバージョン」、小学館のマンガ雑誌「ちゃお」が立ち上げたブランド「ちゃおスタイル」の「ちゃおスタイルバージョン」の3種類。それぞれに3枚のシートが付属し、本体外装を着せ替えることができる。
papipoはバンダイが運営する専用サイト「キッズスタジオ」にのみアクセスが可能。登録すると、コンテンツダウンロードに利用できるポイントが毎月300ポイント支給されるほか、専用ドメインのメールアドレスが発行される。インターネットサイトへのアクセスはできないため、アダルトサイトなどを子供が利用する心配はない。また、アドレス帳に登録されていない相手からの電話やメールを拒否する「安心モード」を設定できるため、保護者が子供の交友関係を把握することも可能だ。
専用メールアドレスを利用して発信されるメールは、PHS基地局から取得した位置情報を添付する「安心ココダヨ!メール」となる。メールによる位置情報確認は、保護者側からリクエストする方法もあり、電源オフ時やバッテリーがわずかになった場合にも受け取ることが可能だ。また、緊急時に長押しすることで指定番号に電話がかけられる「緊急ボタン」も装備。バッテリーおよびW-SIMカードは付属の専用ドライバーを使わないと着脱できないようになっている。
W-SIMを使うため、ウィルコムでは「子供の成長に合わせて端末だけ変え、W-SIMを引き続き使うこともできる」としている。
料金プランは、月額2900円でウィルコム端末同士での通話が定額となる「ウィルコム定額プラン」、従来の「安心だフォン」と同じように3カ所に通話先を限定する月額1029円のプランなどが利用できる。コンテンツサービスおよびメールの利用には、別途月額525円のサービス利用料金とパケット代が必要となる。
3月18日、19日にバンダイが開催するイベントで先行販売分の予約を受け付けるほか、3月18日から専用サイトで予約を受け付ける。価格はオープン価格だが、専用サイトでの価格は1万4800円となる。両社は2007年3月までに20万台の販売を目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力