フェニックス発--新興企業のEQO Communications(本社:カナダ、バンクーバー)は米国時間2月7日、Skypeユーザーに携帯電話での通話を可能にするモバイルIP電話パッケージサービスを開始した。
EQOが提供するサービスは、電話番号を必要とする従来の電話とは異なる。従来の電話では、電話番号さえあれば、相手にいつでも電話をかけることができる。しかし、このサービスでは、ユーザーIDつまり連絡先リストを使っての通話という概念に基づいて構築されている。
最高経営責任者(CEO)のBill Tamによると、このサービスでは、電話番号のような非常に個人的な情報を教えずに、あまりよく知らない相手とでも連絡を取りたいというユーザーをターゲットにしているという。
EQOでは、電話をかけたい相手の接続状況をSkypeの連絡先リストで知ることができる。相手がオンラインの場合、Sun Microsystemsの「Java 2 Platform Micro Edition(J2ME)」をサポートする携帯電話機からなら、直接電話をかけることが可能だ。そのため、EQOは、ダイナミックアプリケーションの実行にBinary Runtime Environment for Wireless(BREW)を使うVerizon Wirelessなどのサービスには今のところ対応していないとTamは説明する。
「Skypeは、電話番号の代わりに名前を使い、連絡先リストを中心にコミュニティを形成させている。インスタントメッセージングの使用感を音声通話に生かした1例である」(Tam)
Skypeユーザーは、連絡先リストを使うことで、着信を許可する相手を決めることができる。また、連絡先リストはいつでも変更が可能だ。そのため、着信を許可した相手以外からは電話がかかってこないという気楽さがあると、同氏は語っている。
SkypeユーザーがEQOを使って電話をかける場合、相手がオンラインになっているかを確認してから発信する。着信の通知が相手に送信されるため、相手は通話を受けるかを判断できる。
現在、EQOのサービスはSkypeにしか対応していない。しかし、同社はSkype以外とも提携を進めていくことを約束しており、出会い系サイトや、LinkedInおよびMySpaceといったソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、そして各国のAmerica Onlineなどのソーシャルサービスとの提携を予定している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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