Advanced Micro Devices(AMD)は、今週ラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)で「Live」ブランドを発表する予定だ。
Liveは、ホームエンターテインメントPC向けのブランド名。同社では、同ブランドのロゴ入りステッカーを作成し、デスクトップPCやノートPCに貼り付ける予定だ。AMDのマーケティングアーキテクトHal Speedによると、Liveブランドを冠したPCであれば、例えば、7.1chサラウンドサウンドに対応している等の事柄が分かるようになるという。
AMDは元来、エンターテインメント業界の顧客向けに販売するコンピュータ機器にLiveのマークを付けていた。例えば、有名な音楽番組「Austin City Limits」の舞台裏では、AMDのLive PCが使われている。
Speedは「この番組に使用されている機器には『AMD Live』のマークが付いている」と述べる。
AMDのLiveブランド戦略は、Intelが導入する「Viiv」プラットフォームに似ている。Intelは、ホームエンターテインメント技術を備えたPCにViivのロゴシールを貼る計画だ。
IntelとAMDの戦略の違いの1つとして挙げられるのは、Intelが、Viiv PCとの互換性が認められる製品を認定する計画である点だ。こうして互換性が認められたセットトップボックスやダウンロードサービス、音楽プレイヤーには、Viiv認定ロゴが付与される。
またIntelはこの他にも大々的にブランド戦略を見直す予定だ。
AMDも複数の製品について、Live PCとの互換性をテストする計画だ。例えば、STMicroelectronicsはCESで、Live PCと連携するセットトップボックスを披露する。しかし、AMDは、第三者組織が策定した標準仕様に準拠した製品との互換性を確保する予定で、Intelのように、独自の認定プログラムを展開する計画は立てていない。
「相互運用性の問題は、標準化団体が取り扱っていくべきだというのが、われわれの考え方だ」(Speed)
またAMDは、あくまでもプロセッサの販売に力を注ぐ予定だ。その一方で、IntelのViivロゴは、Intel製のプロセッサだけでなく、チップセットやネットワークコンポーネントを搭載したPCにしか貼付されない。また、こうしたシステムには、Intel製のソフトウェアも搭載される。
Live PCは2006年中頃に、一方のViiv PCは、第1四半期に販売される予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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