オンラインゲームの「EverQuest II」のプレイヤーで、たまたま、Iksar種族に属し、Furyクラス(レベル50)、Sage生産クラス(レベル50)のキャラクターを持て余している人は、「Station Exchange」で2000ドル稼げるかもしれない。
あるEQ2プレイヤーは、このパワフルなトカゲ人間という設定のキャラクターをStation Exchangeで販売し、2000ドルを手に入れた。Station Exchangeは、Sony Online Entertainmen(SOE)のオークションシステムで、マルチプレイヤーゲームの参加者らはここで、ゲームに登場する通貨やキャラクター、武器を取引できる。
Station Exchangeでは開設されてから最初の30日間で、18万ドル規模の取引が行われた。このことから、数多くのEQ2プレイヤーが同サイトでアイテムを換金していることが分かる。
SOEの広報担当Chris Kramerは、「大規模マルチプレイヤーゲームを対象とした今回の取り組みは、われわれにとって初めての、新しい試みだ」と述べる。大規模マルチプレイヤーオンライン(MMO)ゲームでは、大人気の「EverQuest」のように、インターネット上の仮想世界でたくさんの人が同時にゲームを楽しむことができる。
「プレイヤーたちが(Station Exchangeに)さかんにやってきては商品を見て回っている。彼らは、必要なものが見つかってその入手方法が分かると、すぐにそれを手に入れていく」(Kramer)
SOEは、MMOゲーム販売大手のなかで、収益性の高い二次流通市場に参入した初めての企業だ。eBayやIGEなどのサイトでは、何年も前から武器や宝石などのゲームアイテムが売買されていた。ある推計によると、オンラインでのゲームアイテムの取引高は、年間8億8000万ドルにも達するという。
大半のMMOゲームでは、プレイヤー同士で所持アイテムをやりとりできる。そのため、積極的なプレイヤーは、これらのアイテムを現金に換えようと、オークションサイトなどに出品することになる。そこで取引が成立すると、ユーザーらはゲーム空間で待ち合わせ、アイテムの受け渡しを行う。
ソニーが7月19日にStation Exchangeを立ち上げるまで、大半のMMOゲームサイトは、サービス規約やエンドユーザーライセンス契約で、キャラクターやアイテムの売買を禁じていた。各サイトは売買を禁止する理由として、本来なら膨大な手間ひまをかけて獲得すべきものを、現金で簡単に入手できるようにすべきでないことを挙げていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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