Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間16日、個人ユーザー向けのノートPC用モバイルプロセッサを新たに発表した。同社は、この新しいプロセッサで、IntelのCentrinoから市場シェアを奪い取りたいと考えている。
AMDによると、同社の「Mobile AMD Athlon 64 processor 4000+」は、15〜17インチの画面を搭載するフルサイズのノートPC向けだという。すでに、Fujitsu SiemensとVoodooPCが同チップの採用を表明しており、それぞれ最新のノートPCにこれを搭載すると述べている。
4000+チップの価格は、1000個出荷時の単価が382ドルとなる。
同チップは、32ビットおよび64ビット版のソフトウェアを動かすことが可能で、802.11a/b/gの無線接続機能を搭載。また、Microsoft Windows Service Pack 2と連動するハードウェアベースのウイルス防止機能も備えている。AMDでは、4000+に加えて、5種類のMobile AMD Athlon 64プロセッサを提供している。
PCメーカーとチップメーカーは共に、PC業界で2番目に忙しい新学期シーズンに向けた準備を進めている。これまでのところ、2005年は業界にとって明るい様相を呈している。第2四半期におけるPCの出荷台数は予想を上回った。
IntelとAMDは、これから年末に向けて売り上げに拍車をかけるために、先ごろプロセッサの値下げを実施した。
AMDは、モバイル用の「Athlon」および「Turion」の両プロセッサを、Intelのモバイル用Pentiumチップの代替品として売り込んでいる。Intelでは、一般ユーザー向けに開発した「Sonoma」(開発コード名)を、Centrinoバンドルに含める形で提供している。
Mercury Researchによると、AMDは2005年の第1四半期に、x86プロセッサ市場で16.9%のシェアを獲得したという。同社のシェアは、2004年の第4四半期に比べて、約3分の1%ほど増加した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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